大体の内容「悪の首領が板についてきた」。なってからまだ単行本で一冊くらいしか経ってないですが、一気に悪の首領としての格を身に着けだしたうてなさんの未来はどっちだ。それが『魔法少女にあこがれて』6巻なのです。
この巻でのうてなさん、マジアベーゼの悪の首魁っぷりは見事です。1巻の頃の、悪の女幹部姿でひえええ! となっていたのとは隔世の感があります。朱に交われば赤くなる? 違うねッ! こいつは生まれついての悪の首魁だッ! って感じで悪の首魁が板につき過ぎています。もう色々覚悟というか、性癖の邁進に余念がなくなったというか、とにかく学生の持つ覚悟ではないのだ!
ついでにアイデアの方もどんどんと出てくる! ということで、今回は風雲マジアベーゼダンジョン(勿論エロネタ満載)を建築します。モンスターはいないけど、エロトラップ満載! となっています。
このエロトラップが多岐にわたりますが、とりあえずアズールさんがかかった壁尻を見た時は、この漫画、やるっ! ってなりました。
壁尻はこれの連載当時辺りでだいぶ名を出してきたエロ仕掛けです。元々穴をくぐろうとしたら尻がつっかえる、それで身動き取れないというギャグネタから発展したシチュエーションです。
穴にはまった! というデザインを、単純に穴だけで身動きを封じ、且つ前後が隙だらけになることをもって前後から攻められる、エロるというものにしたのです。
相手の拘束を穴だけのシンプルに、しかしエロる行動は前後ならできる、前後だからできる! ということで、某キルタイムでこのシチュエーション単体、あるいは複合したアンソロができるくらいには人口に膾炙しました。
そういうネタなので、かかったアズールさんがどうなる!? でしたが、最高の拍子抜けをかましてくれます。アズールさん、耐えてみせる! ってなってましたが、それが逆にちゃんとギャグっぽくなっていました。というか、なんかされたら耐えられないでしょう、アズールさん? 薄氷ノ巫女バージョンならともかく、ノーマル版で耐えた試しなかったですよね?
さておき。
この巻で、お前ー!? という展開が巻き起こります。そのシチュエーションは、アズールさんがすると思ってた。というものでしたが、そこはあの人だったらそりゃあなあ、という感じ。そうなるよな、あなたならと。
そこはいいんですよ。問題としては黒いマスコットのやつがそういう暗躍していることです。それによってあの人が転ぶわけですが、ここに至って、善悪というくびきみたいなのはありつつも、能力的にはトレスマジアの方とエノルミータの方とは特に違いがない、ということっぽくなってきたのです。善の力、あるいは悪の力で、とかじゃないんだ。どちらも本当に同じ魔法少女なんだ。という。
これがどういう意味を持つか、というのはまだ分かりませんが、マスコットがトレスマジア側とエノルミータ側で同じ姿に見える、というのは力の形としてはどちらも同じだから、ということなのかも。出所も同じか?
で、同じ力を食い合わせて何をしたいのか、というのはやはりベーゼの力というのが目的の一つなのかな、とも思います。まだ真化バージョンになってなくても十分強い、んだけどなったらどうなる? というので、じわじわと読者側に情報を見せてきています。お見事。
さておき。
5巻のホテルの件でうてなさんとキウイさんの仲がごちゃりましたが、6巻序盤で喧嘩して仲良くなりました。ついでにレオパルトが真化しました。B地区電流で。いいシーンのようなエロシーンのような、とにかく同時攻撃(ダブルアタック)で来るので脳みそが上手く状況を理解できないんですが、仲直りしたのでよしとしたいです。こういうとこ無茶で好きですわ。
でも、やはり性癖が際立たないと真化はしないのか、というところがあります。アズールさんが分かりやすい例で、性癖が際立ってしまったから上手く折り合いを付けようとしたら、攻撃を受けて返す、という返すだけでいいじゃね? 受ける必要なくね? な力に目覚めました。
だから何かしら性癖が発露したとこで、というのが真化の条件なんだろうなあ、と。レオパルトさんもある種性癖出てたらかなあ。好きな相手にいいようにされたい、ってのが。いいのかそれで。
さておき。
あの人は裏切って、さてなんとする? と思ったらそこでそれか! となっていきました。その力がどういう性癖の発露になるのか。性癖の発露になるのかというのもなんですが、だって性癖の発露なんだもん。
その辺がどうなるかが7巻でさぱっと解決してくれなさい。とかなんとか。