『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』一話一話の個別感想 第69幕

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 5 (ジャンプコミックスDIGITAL)

この項について

 この辺はアニメ化するのは無理な辺りよね。ページ数少なすぎるし。
 さておき、今日もギャグマンガ日和感想書いていきます。日和でアニメ化! してない回って実際結構あるんですが、その中でも強固に無理だろうという感じをさせられるのが今回の話。あまりみたくない映像が多いので、日和アニメ化! でこの辺がされなかったのはある意味有難いことだったんだなあ、という感慨にふけります。
 さておき、ページ数とコマ数も確認します。意味がないとできないんじゃあ情熱が足りねえよ。意味不明のまま突き進む勇気! これですよ。
 それではいってみましょう。

第69幕 平田の世界

大体の内容

 平田はそこが漫画の世界だと気づいているのだが……。

感想

 平田が世界が漫画の世界だと理解している、という話ですが、こんな異常な世界には一秒たりとも居たくないな? というレベルで無茶苦な世界にいて、平田が気の毒になるところです。彼女がモノ食べながらしゃべってくるおっさんってわりときつい。
 この回のワードではウッヒョヒョイ拳が一番好きまであります。素晴らしくかっこ悪いわりには口に出したい日本語といえるウッヒョヒョイ拳。なんというか響きが非常に跳ねており、気持ちいいところがあります。でも実際に習いたくはない。敬して遠ざけるというか、遠きにありて思うものみたいなものです。青春時代ですね?
 師匠の造形が非常にいいというか、師匠にならなかったらイカレシナリオの雑魚敵みたいな姿で、こういう手抜きと狂気のギリギリの感じのキャラ造形というのは増田こうすけ漫画の魅力の一つだな、と思ったりします。下手なんだけど、それが逆に味わいとして立ち上がってくるというのが、いいんだか悪いんだかなとこですね。
 さておき、最終的にこれギャグマンガだな!? で終わるのがとても締りがいい。読者としてはずっとギャグマンガだったんですが、平田がそこに気づいたのが最後のコマ。それでずっとそうだったよ! って突っ込みを読者がいれることで完結する感じになっているのがいいんですよ。登場人物視点の単なるメタネタが、一周回って読者の視点を入れて完成する。見事じゃあないか。

何ネタ?

 メタネタ。でも、平田がバトル漫画か? みたいな気持ちでいる辺りがメタはってもそういうのでは上手く受け取れないよね、というネタのような気もします。

ページ数とコマ数

  • ページ数:6ページ
    • 少ページ回ですが、訳の分からん展開なのでこれが長いと流石にヤバイ回になってたなあ、という理解ができます。このページ数だからこそできるギリギリのライン。少ページ回は大体そういうのの塊ですが。
  • 総コマ数:41コマ
    • 最少は6コマで最多が8コマ。意外と7コマが多い回だった。なので平均も6.8辺りと7コマに漸近する。
    • 平田平夫32コマ登場。こいつの話なのでそりゃあね。ライバル13コマ登場。わりと印象に残る姿していますが、名前はない。よっちゃん6コマ登場。ヒロインなのに……(ヒロインではない)。師匠8コマ登場。師匠は悪い夢に出そうな姿してますヨネ(本国流法)。師匠の兄5コマ登場。なんか出てきただけなのにほんのりでてますね。悪魔大王4コマ登場。こいつなんだったんだ?

過去ログ

まとめ置き場