『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』一話一話の個別感想 第125幕

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)

この頃について

 郷里では、そこまで寒くない! どうした今年の冬よ。この程度か? おいぃ? と冬を牽制する昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。筆者は寒くない冬の方がありがたいので、このままペースでいって欲しいところです。
 さておき、ギャグマンガ日和の感想を一日一話のペースでやっていくところですよ、ここは。やっとこ120回目を超えましたが、まだ後3倍の量はあるので一年先まで予約がいっぱいです。大変だ。日和再読は楽しいけど。
 ページ数とコマ数の確認もしています。正確に、ではないので大体これくらい、という目で見てあげてください。
 さておき、それではいってみましょう。

第125幕 心温まる東北の旅 ノンストップ松尾芭蕉

大体の内容

 芭蕉さんが変なキノコを齧ってラリッてしまうのだが……。

感想

 キノコで芭蕉さんがラリるというお話。徐々におかしくなる芭蕉さんの描写がわりとしっかりしており、且つ増田こうすけ先生のラリるに対する解像度も分かるので、ある意味では安心してみていられるラリ具合です。しれっと何もない場所にキノコが見えてるとことかは怖かったですが、唐突に宿とする家の風流さんに尻ぺんぺんしつついけにえ〜のとこはむしろギャグになっており、変なことになっとるわ。と怖いところではなく笑いどころとして機能していました。ケツ引っ叩いていけにえになるのか? とかね。
 今回はラリッた芭蕉さんを残して曽良さんが中座する為、代わりに風流さんがツッコミポジに就くのですが、曽良さんのツッコミが如何に力があるのか、日和キャラのボケに対して負けないどころかむしろ打ち勝つのがどれだけ特異か、というのが分かるようになっています。つまり、風流さんのツッコミでは打ち勝てなかったという意味ですが。まあ、普通の人では日和のボケに勝つのは難しいので、さもありなん。曽良さんが異常なのです。
 そのツッコミ負けで、風流さんがフケの雨に子供の頃の雪の日を思い出して、の件の特になくてもいいけど、なんかボケに負けたがゆえの敗北シーンとしては綺麗でした。降ってるのフケだけど、妙な叙情がありました。この漫画おかしいな?

何ネタ?

 史実ネタ。実際にあった句会に創作、いや捏造か、を加えて味わいを出した回。そしてラリッたネタ。ラリッたネタは地味に日和では少ないネタ。これだけイカれた漫画なのに、である。あえて使ってないのだと思います。

ページ数

とコマ数

  • ページ数:13ページ
    • 少し久々な二桁ページ。そしておかしくなっていく芭蕉さんがねっちりとされるので、ページ数に対してじっくり度合いが高め。ある種の濃厚さがある回で、若干のくどさすらありました。13ページでするもんじゃない。
  • 総コマ数:77コマ
    • 最少は3コマで2ページ目。最多は7コマで4ヶ所。5、7、9、13ページ目に。平均は5.9付近。3コマと5コマが効いている。あと、最多が7コマまでなのもレアな方。
    • 松尾芭蕉68コマ登場。今回はガチでイッテた。日和では珍しいな、このガチイキパターン。曽良さん48コマ登場。途中中座してたので、出番少し少なめ。でもインパクトに残る動きをしていて、存在感は凄い。ツッコミ力も高い。風流42コマ登場。曽良さんとは逆に途中登場だがそれなりのコマ登場数。如何に曽良さんのツッコミが強いかが分かる、弱いツッコミの末路みたいなとこがあった。

過去ログ

まとめ置き場