ネタバレ感想 山口貴由 『衛府の七忍』7巻

衛府の七忍(7) (チャンピオンREDコミックス)
衛府の七忍 7 (チャンピオンREDコミックス)

 大体の内容「壬生狼、大江戸を舞う!」。既に積み上げている沖田総司株を上げるのを忘れることなく、しかしちゃんと対戦相手の七忍の人物像もきっちり立ち上げて、これどっちが勝つのー!? をぶっこんでくる山口貴由先生の技が冴えわたり過ぎて、ずんばらりん、と切り捨てられるのが、『衛府の七忍』七巻なのです。
 この巻の内容は畢竟、沖田総司対霓鬼に集約されます。一応、柳生宗矩も俎上には上がりますし、宗矩も鬼と一戦交えますし、沖田総司の突きをいなしたというので十分な強さ認定も済んでいて、でもこれ勝てるのー!? というのもぶっこんできますが、でもやっぱり沖田総司対霓鬼が肝です。ここに、この漫画の集約点が引き絞られています。
 その為に山口貴由先生は、沖田総司のこの地に居る意味、この時代にいる意味をねつ造していきます。そもそも時間超越した理由がからして全くの理由無しですから、そこでこの江戸この時代に居る理由も作り上げなければなりません。そこで沖田総司が辿り着いたこの時代での存在証明は、これから三百年の平和を謳歌するこの時代の素晴らしさ、という地点です。自分のいた時代での過去を変えてはならない、という心情と、好いた女性を殺されたという二つの理由で、沖田総司は鬼に挑みます。
 でも、そこに対する反撃力である霓鬼の話が、沖田総司の話にちまちまとその素地を見せつつ、しかしほぼ一話で積み上がってきます。試し斬りの家系に生まれ、その道を進んでいた谷衛成が、遺物の銅剣で試し斬りをした時に今まで殺されてきた者たちの恨みが集まり、鬼として顕現します。これによって、どちらが勝つか全く見えない死合、というのが立ち上がってくるのです。
 前回の魔剣豪奇譚、つまり宮本武蔵編では宮本武蔵の人物像が立ち上がりに立ち上がり過ぎて、どういう戦いになるのか全く読めない、からの展開によってこの漫画の格を一段上げることになった訳ですが、それでもあの時はここで宮本武蔵は死なない、という歴史由来の安心がありました。この漫画がそう言う部分での歴史は覆さない、という所作に出ることも分かった記念すべき点なのですが、それを基本に考えると沖田総司は未来から来てねーから! なので大変困ることにもなるのです。つまり、人知れず過去で死んでも誰も分からない、ということです。これと、沖田総司の憧れた江戸時代、その裏の声によって立つ霓鬼、あるいは衛府の七忍の存在というのが、沖田総司には耐えられないのでは? という疑問点*1と合わせて、強い弱い抜きにした部分での沖田総司が勝てるの!? 感が醸成されているのです。
 それに対して谷衛成話は、沖田総司のそれに対してほぼ一話での立ち上げと展開です。ですが、その内容は濃いとしか言えないものです。試し斬りの家系に生まれと語られ、その剛腕と凄腕ぶりを見せつけつつ、その仕事に倦んでいるように、あくまでようにですが、見せ、そしてかなり無体な試し斬り要請と謎の古代銅剣で何故か霓鬼に、というのをがっつりと一話。この一話対壬生狼の八話の戦い、ともいえる状況です。というか、こんなに濃いのに一話! と驚愕しきりでしたよ。時間が濃密というか。堪らん。
 さておき。
 そんな互いの積み重ねによって相対する壬生狼と霓鬼。瞬速の突き対豪断の剣。初手はお互いを計るかのように動きますが、さて両者の本領が発揮されたら、一体どういう剣劇が巻き起こるのか。ついでに宗矩大丈夫か。そんな注目をしていたらこの巻が終わるというそしてこの諦念……。続き、はよ……。とつぶやきつつ、この感想を終えることとします。

*1:壬生狼としての経験によって、そういう裏があっても、という描写はありますが。

 ネタバレ感想 殆ど死んでいる 『異世界おじさん』2巻

異世界おじさん 2 (MFC)
異世界おじさん 2 (MFC)

hanhans.hatenablog.com

 大体の内容。「何故だ!(剣崎声で)」。おじさんの家系は鈍感力の巣窟なのか・・・? という相変わらずヒロインに対する扱いが酷いのが『異世界おじさん』なのです。
 1巻感想でアスカ通ってないのかよ! とか書いてましたが、読み直したら通ってあれだった、という事実が今回も重くのしかかってきます。エルフのお姉さんに対する扱いもそうですが、凍神剣のメイベルさんに対してもかなりアレなムーブを、この巻で見せつけてくれます。というか、やったことがまたレアな指輪を送るというもので、何故その意味が分からない!? 何故だ!? と言いたくもなろうものです。ここまで鈍感力が高いとむしろそれは我々の持つものとは何か違う、ある種高等ムーブの一環なのでは? という疑念すら抱いてしまうのですが、でもここはオッカムの剃刀導入で単に気づいてないでいい気もします。分かってないって残酷。そう言うことでしょうか。
 え? メイベルさんはそのアイテムプレゼントの後どうなったかって? あまりに短時間で色々起こったのでかいつまんで言いますが、押し倒されたところをエルフのお姉さんに発見され、その後おじさんが凍結地獄でした。ほ、本当なんだ! 俺は嘘はついちゃいねえ!
 さておき。
 おじさんの鈍感力の暴力は今に始まったことではない、にしてももうちょっとこうなんというか、手心をというか、とにかく今更それが酷いというのは読者側のコンセンサスとしてはあるのですが、今回は藤宮さんに対するたかふみさんの鈍感力がクローズアップされてきます。藤宮さんがたかふみさんに気がある、というのはあの鈍感力のおじさんですら気づくレベルなのですが、何故かたかふみさんはそこを凄まじい豪胆さ、としか言えない、もので全潰しにかかります。色々あってシャワーを借りることになった藤宮さんにおじさんが狙って2時間ほど留守にすると宣言。そこにたかふみさんが帰ってきてもう後は分かるな?
 なのですが、ここでたかふみさんが旗という通信手段でおじさんを強制帰還させ、更に藤宮さんの風呂上りを見た事、その記憶を消してくれ、と言い出します。ユウジョウ! の為ですが、当の藤宮さんはそうじゃねえだろ! と食って掛かってもう大変。この後記憶はおそらく消されたのだろうなあ、という余韻でその話は締めとなります。が、そうじゃねえだろ! たかふみさん友情に厚いにも程があるだろ! 第一印象の為にそういう対象に見られてない、という江西陀・志熊現象ですよ! おじさんがちゃんと言わないとおそらく永遠にこのまま! 誰か彼女を助けてあげて! エロ漫画媚薬に手を出しそうな彼女を、藤宮さんを!
 さておき。
 1巻の時点でもだいぶコアなSEGA者だったおじさんですが、ドリームキャストという情報が無い為にメガドライブに回帰し始めました。というより、そもそもおじさんはメガドライバー。サターンがあってもメガドライブをするという硬派というか単にエイリアンソルジャークリアに青春を捧げ過ぎたというか、とにかく思い入れの強いハードがメガドライブの模様です。その青春のゲームたちを、高い金を払って手に入れているのは正直いいものだなあ、と。埋められない時間を埋め直す、というのはなんか癒しを感じます。まあ、エイリアンソルジャーが3万、ゴールデンアックスが3作合わせて1万、そしてサターンだけど心霊呪殺師太郎丸が8万と、分からない人からするとファッ!? な文字列が並んでそりゃたかふみさん怒るわ案件でしたが。いやいや、そもそも太郎丸8万ってそれマ!? テンゲン最後のゲームとして名高いですが、そこまでするの!? ぼったくりちゃう!? とも思ったりも。言いつつも、微妙にいい値付けというか、レア度合いを勘案すると今ならそれくらい、……でもやっぱちょっと高くね?
 というのはさておき、この巻における連載分の末尾のところのぶっこみ具合はヤバいですね。という話をします。
 そもそもの話、おじさんの異世界に行ったことはよくある形でしたが、さてどうやって帰ってきたのか、という部分が不明確なままです。しかし、そこに思考の一助になる情報が舞い込みました。それは、メイベルさんの血統が、日本から異世界に行った人の末裔という話です。つまり、結構あちらの世界に日本から人が行っている可能性があり、同時に帰ってきている可能性もあるのでは? とワタクシ勝手に思ってみたりします。更にあるいは、そう言う人は今までおらず、おじさんだけが、という可能性もあります。どっちにしろ、おじさんが帰ってこれた理由がその辺りに眠っているのでは? という風です。その辺が明かされるという気もしますが、でもこのままおじさんがのんびりYoutuberしているのもいいのかもなあ、という謎の立ち位置に移動して、この感想を終えたいと思います。

 『スプラトゥーン2』プレイ記録(2019/4/20)

本日の徒然

 超久しぶりだ。テンプレートを作っているとこういう時に楽である。テンプレート様様。
 さておき、今回は久しぶりのフェスをリハビリ的にやるというフェスに命かけている人からすると噴飯ものながら、でもやりたい時が今なんや! ということで自分の欲求に正直にやってみました。半年近くしてないですが、でもやると楽しいです。勝ったら当然楽しいし、負けたらそれはそれで問題点を考えて次に生かそうと考えたりが楽しい。勝ちは重要ですが、至上じゃない。そう思う吉宗であった。
 さておき、この記録は、

  1. 徒然
    • 単なる徒然。思ったことをタラタラと書いたり、テンプレートの説明をしたり。
  2. 勝敗等の記録
    • 左から、ステージ:勝敗:塗りポイントか貢献度:キル数とカッコ内がアシストキル:デス数;スペシャル使用回数:一言メモ の順になっているので覚えておくといいだろう。

 という構成で書いております。
 一応のプレイの縛り方は、10戦するのを基本として、その10戦中はブキとギアを変えない、くらいです。10戦したらまた考える感じで行くのです。
 さておき。
 今回のブキはN-ZAP83。ファミザップですね。基本の塗りにサブのスプリンクラースペシャルのアメフラシ。塗る為にある逸品です。うん、これこれ! 赤ZAPにスプリンクラーなくてアイエッってたんですよ。だからこの構成は法外の喜びです。アメフラシは技術介入度があんまりない投げとけスペシャルなのもいいです。わちゃわちゃすればいい、その楽さ加減!
 ギアの方はザップなので足中心。全然厳選とか出来てないですが、そういうのでやるのもまた楽しみなのです。
 ということで、記録の方、いってみましょう。

勝敗等の記録

  • 1戦目:ザトウマーケット:負け:貢献度598:キル1(0) デス6 スぺ1:死にまくり! 久しぶり過ぎて動きが全然である。もうちょいリハビリしてからだったか。
  • 2戦目:ミステリ―ゾーン:勝ち:貢献度1818:キル4(1) デス1 スぺ3:ミステリ―ゾーンの仕掛け、一人でやってると全然分からんし、一人だと何も出来ないので、結局どうしたらいいのか分からない。偶に回してみてるが効果は?
  • 3戦目:ミステリ―ゾーン:勝ち:貢献度2228(1.1):キル3(1) デス2 スぺ2:ミステリ―ゾーン、言いたいことは分かった。連携が肝だけど、野良でそれを、というのは無茶です。考え直してください! ちょっと楽しいけど!
  • 4戦目:ミステリ―ゾーン:勝ち:貢献度2116:キル0(0) デス2 スぺ3:ミステリ―ゾーン、三連弾! わりと楽しい。勝ってるからだけど。ステージ構成的に序盤から中盤がかなり重要っぽい。そこをミスるとおつかれちゃーん! である。
  • 5戦目:ミステリ―ゾーン:負け:貢献度983:キル2(1) デス4 スぺ2:うむ、やっぱり一回優勢取られるとどうにもならんところがあるな、ミステリ―ゾーン。死にまくってしまったので反省しきり。
  • 6戦目:Bバスパーク:負け:貢献度767:キル1(0) デス6 スぺ1:Bバスは、苦手だな。というかどちらにも長射程がいないから大混戦で訳が分からん!
  • 7戦目:Bバスパーク:勝ち:貢献度2090(1.2):キル1(0) デス4 スぺ2:うーん、エイムが定まらぬ。でも、一応仕事はした。お味方強し案件である。
  • 8戦目:Bバスパーク:負け:貢献度685:キル0(0) デス5 スぺ2:Bバスは苦手ってんだろ! 立ち回りが定まらない……。キルも出来ないし……。
  • 9戦目:マンタマリア号:負け:貢献度780:キル0(0) デス4 スぺ2:うーん、味方が柔い気がする。それ以前にゼロキルですが……。倒せない……。
  • 10戦目:ミステリ―ゾーン:勝ち:貢献度2166:キル2(0) デス2 スぺ3:今回は何とか倒せる場面あり。良かった。そしてやっぱり序盤中盤ゲーなミステリ―ゾーン……。
    • 久しぶりにするので腕の鈍りがヤバすぎる。0キルを量産してしまっているし。楽しいんだけど、流石に0キルだとお味方の負担が大きいから、もうちょっと倒せるようにならないと。
    • 何回かやって、ミステリ―ゾーンの仕様が分かるが、マジ序盤ゲー過ぎる。如何に中盤までに中央の塗りを広く取れるかで勝負が決する感。素早い展開と維持が求められるということか。でも一回取られると巻き返しがかなりムズイのがなあ。

 ネタバレ感想 九井諒子 『ダンジョン飯』7巻

ダンジョン飯 7巻 (ハルタコミックス)
ダンジョン飯 7巻 (HARTA COMIX)

 大体の内容。「仲間も増えて、核心にも触れて」。でも、ライオスはいつも通りおのれの欲求に忠実なのが、『ダンジョン飯』7巻なのです。
 前の巻で仲間になったイヅツミ。ちょっとトラブルメーカーというか、まだ面々と上手くいってないので色々問題を引き起こします。特に結構偏食なのが問題で、その為に一悶着あったりも。しかし、結局飯食えば仲間という感じでそれなりに順応していきます。これがもうちょい悶着するのでは? と思っていたので中々の不意打ちです。そこをぐだぐだとはしない、という辺りと、そもそも偏食の理由が魔物、魔の物だからという解釈だったのが大変面白かったです。穢れを食う、って発想は成程、ですよ。ライオスがあんまりに自然に魔物食するから、すっかりそういうのっておかしいんだという気づきが遅れました。
 さておき、今回のメインは二つ。黄金郷についてと、センシの過去話。どちらもベールに包まれていたの話なので、大変興味深く楽しめました。
 黄金郷の方は、狂乱の魔術師のせいで不老不死となった、黄金郷の人たちが登場し、どういう経緯か、というのが語られます。というか、あの黄金郷の王であるデルガルらしき人が本当にデルガルだったのかよ! という今更の驚愕があったり。本人が言ってたじゃん! なんですが、風体があれだったので騙りだと思ってたんですよ……。という間違いはさておき、どうにも黄金郷の人たちは死んでも霊魂となって生き続ける、というのと、狂乱の魔術師があたまおかしだというのが個人的に成程と。
 前者についてはやっぱりそれがダンジョン内で霊魂が残りやすくて復活させやすくさせているのか、という納得して成程と。これは前からそういう因果関係があるのか? だったのが実際にその通りと判を押された格好です。
 後者は、狂乱の魔術師が霊魂達に語り掛けてたの、あれあたまおかしだから勝手に解釈してたのか、という納得をして成程と。なんか霊魂の表情が切なそうだったので、何かあるのか、と思ったらそういうことねと。勝手にした事ではあるけど、気持ちは分かるんだろうなあ、黄金郷の人たちにも。でも相手狂ってるから更に切ないんだろうなあ。
 さておき
 センシの過去については、今まで謎だったことがほぼ全体的に氷解したのが大きかったです。10年以上というのと、食事用の装備が充実し過ぎている点を、どうまとめてくるかと思ったらあのダンジョンに初めて侵入した者の一人だった、ダンジョン自体が地下にあり、それを採掘していて偶然発見した、という流れ。そしてあのダンジョンが、徐々に地表へと向かっていっていた、というのも分かったり。元々地下にあった訳じゃないだろうから、何かしらがあって地下にもぐってしまったんだろうか。その辺は狂乱の魔術師が何かがあって何かした、ということなんだろうか。まだ全然謎いですね、このダンジョン。
 さておき。
 センシの過去の話から、あの食べたグリフィンのスープは、もしかしたら……。というグロい話を持ってくる、と思ったらじゃあグリフィンのスープ、丁度グリフィン倒したから作って食べてみよう。となんのてらいもなく言いのけるライオスが、今回のハイライト。デリカシー! と思いますが、そこはセンシは大人だし当事者なので、食べてみるべきか、と重苦しく承諾します。このまま、全くそのことに決着をつけない、というのは確かにない選択肢ですが、それでもそれに踏み切るのは、なんとも重かったです。で、この味じゃ、ない! で一瞬場がざわつきますが、そこでライオスが更にも一とんち。グリフィンがチェンジリングでヒッポグリフになっていたんだよ! な、なんだってー!? となり、実食で解決しました。ライオスの観察力と推理力が証明される形でしたが、そこをシュローとの関係とか対人に使えない辺りがライオスだなあ、とも。
 さておき。
 今回は地上の方にも動きがありました。アレなダンジョンの対策チームが、島にやってきたのです。今すぐにでもダンジョンを破壊しつくす! という意気が強いので、今後どうなるやらですが、それでもこのままだと今ダンジョン奥地にいるライオスが一番この状況を打破できる、という事実はわりと大丈夫なのかと。だってライオス魔物のことしか考えてないようなところがあるじゃないですか。カブルーもこのダンジョンをどうにか出来るのはライオスだけ、だけどあいつ魔物バカだぞ、という評価してて、それが正答過ぎて噴きましたよ。まだ広くはないですが、徐々にライオスのヤバさが人々に浸透し始めているのだなあ、と感慨深く。そして、それなのにこのダンジョンをどうにかするのかはライオスに託されている点がもうヤバい。どうするんだろう、この話。
 ということで、新しく要素が積まれても、きっちり面白くしてくれつつ、でも最終的にライオスがどうするか、という点もまた積み重ねてくるという全体的にハラハラ加減がきっちり残っているのが嬉しい、7巻なのでした。

 今月のまんがタイムきららチェックポイント(2019年5月号)

先に総評

 今はもしかすると、きらら爛熟期なのかも、という妄言をいきなり発してみたいと思います。単に、ゲストが少ない点を鑑みたものですが、案外間違っていないのかも、という予感もします。個人的にはもうちょい、と思う作品はあるものの、全く要らない、とは言えない。全体的な調和として、あった方がいい。そういうバランスの中にある、と言っていいでしょう。今回はかきふらいけいおん! Shuffle』が無かったので、あればもうちょっと違うバランスだったかも、ですが。
 さておき、今回で川井マコト『甘えたい日はそばにいて。』が最終回となりました。ちゃんとやりたいことをきっちりやって終わった、という雰囲気、有体に言うと円満終了ですが、1話からここまでの形になるとは露ほども思っていなかったので、まだまだ目が曇っているなあ、という反省しきりです。というか、誌面が折角いいバランスだったに、それが崩れてしまうのでは? という懸念もあるくらい、いい作品だったかと思います。川井マコト先生の次回作には大変こうご期待だ! と用法違いながらもそう言う風に思ってしまいます。これで次回作が出ないとかないだろうなあ!?
 とかなんとか。

個別チェック三連弾

  • ルッチーフ『奥さまは新妻ちゃん』
    • 義妹! そういうのもあるのか。典型的査定系展開ですが、妹ちゃんが無いがあるタイプなので、遺伝って怖えなあ、という謎の感想が出たりします。どこをどうしたら新妻ちゃんの妹なのに無いがあるんだ!? 合体事故!? ←酷い
      • しかし、お風呂で遭遇戦というベタな展開も、展開の目配りがしっかりあれば全然角が立たないんだなあ。そう思う吉宗であった。
  • 湖西晶『下を向いて歩こう』
    • 誘ったー! ということで、普通にビーチコーミングする、という回でした。誘ったー! のインパクトが強くて内容忘れそうでしたが。何お前照れ照れで誘ってんだよ、こっちが照れるわ! って感じだったのですよ。よくよく考えると浜に行こうってだけの話なんですが、だからこそだろうが! とコミックマスターJ面です。
    • シエルさんが天然系でありつつも、妙に重いところがある、という提示は素晴らしい! ハッピーバースデー! と素直に受け入れたいと思います。重い天然、いい……。
  • はりかも『うらら迷路帖
    • 過去話! しかしこの漫画の核心にも触れる部分なので、畢竟この漫画の終わりが近いというのが、あ、理解可能。となってきます。これ以上引っ張るのもおかしいので、自然な当たり口で終わっていただきたい。でも、もうちょっと見ていたかったもある。アンビバレンツ!
    • 矢見母様の記憶を流してきて、くろうさんとの逢瀬から幼い千矢さんとの別れ、からの再会って流れがスムース過ぎて、結構な情報量だった点を忘れそうです。匠!

今月のワンワード

4コマ目以降ならだれも見てないさ

  • メター! と思わせそうな台詞ですが、これが中々にいいタイミングで出るので、印象ががっつりもってかれます。でもやっぱりメター!

 スーパーロボット大戦T プレイの記録 7

説明ッ!!

 スパロボしたという事実を記憶にとどめる為に、あるいはこう思ってたか、というのを残しておく項ですよー。攻略みたいなのじゃ全然ないのでその辺はご了承ください。
 今のところの贔屓ユニット

  1. グレートマジンガー
    • 鉄也さんは毎回大好きなので今回も大好きです。というよりはグレートマジンガーが好きなんですよ。
      • 昔見た映像で、マジンガーZの窮地にやってくるグレート、というのが、おそらく『マジンガーZ』最終回、ありその影響でピンチでやってくる超強い新型機、という燃えポイントが未だに加算され続けているのです。
    • 改造の方向性は、回避も守りも出来るまさしくのスーパーロボット。運動性を改造しているので既にかなり回避して、当たっても全然余裕という無茶ユニットとして完成しつつあります。
  2. ダン・オブ・サーズデイ
    • ガンソとか、好きだからー! まだ遠距離にやたら弱い点がありますし、そこまで打たれ強くはないのですが、気力が上がればなんとでもなるので、その辺はおいおいどうにかなるだろうと。
    • 改造の方向性はとりあえず全部能力上げていこうという脳筋スタイル。それでカスタムボーナスもらったらいきなり回避しやすくなってひぃやうひや。それでももう少し、というところが微妙ですが、それがいいんだ……。(キッド・ホーラ顔で)
  3. ブラウニー
    • ガンソとか、す(略) ガンソのユニットは全部メインで使う予定です。
      • カスタムボーナスで蜂の一刺しがぐんと強くなって、他のスーパー系とタメを張れる能力に。気力さえさっさと上げちゃえば無茶苦茶浸透作戦しやすいユニットなので、刺しまくりですよ。
      • 改造はもうちょい運動性と照準値を上げていくのがいいかなと。やっぱり基本的に当たらなければ道ということはないのよが好き過ぎるんですヨネ。中央でかく乱するとかいうパワーワード、大好き。(ハズキルーペ調で)
  4. ソードフィッシュ
    • ロボじゃねえ! を地で行きすぎですが、でもこういうのもまた包括するというのは、今後の参戦作が分からなくなっていい感じです。
      • 改造は回避一辺倒。照準値もちまちましてますが。そして武器攻撃力を上げたらこいつも中央に入ってかく乱タイプになってしまいました。そういうコンセプト本当に好きなんだと思っていただきたい。
      • 武装が徐々に追加されていくけど、妙におされでいい感じ。ちょっと今までなかったタイプなので、それを見るだけでも楽しいです。
  5. アルカディア
    • 前に出るぞ、カノン砲用意! の舵をカララララするの超好き、という理由で使おうと思っていたらしばらくいなくなるパターンに。再会したらガッツリ命中を改造して必中要らずにしたいところです。
      • 改造の妄想では、武器改造より装甲と照準値改造がいいという趣き。最初からかなり火力が高いので、必要になるまではそこまで火力底上げはいらないかなと。それがちゃんとハマるか、というので再加入が待ち遠しいです。

第11話<遠い星から来た災厄>

  • なんか出先でゾンダーと戦うことになるマップ。敵は基本雑魚の集まりながら、微妙に一撃で倒せないHPをしている、という微妙に面倒なところでした。
    • ゾンダーに操られているにしても、増援できたマイトガインの敵ユニットまでそれというので変な笑いが。というか、こっちはマイトガインを色んな動画で見知っているからいいものの、知らんかったらこれガオガイガーの敵? ってなっちゃうだろ! とか思いましたまる。
    • このマップのSRポイントは敵三体を反撃で倒せ、という解釈でいいのです。微妙にこちらのどれを選択して攻撃してくるかわからず、無理っぽい! ってなってましたが、増援出来た敵がこっちの増援ガオガイガーの近くで、ガオガイガーを狙う動きをしていたので、成程ここはガオガイガー無双でいいんだな、と。上手く調節して三体無事に倒してSRポイント条件は達成。
    • 基本雑魚敵ばかりなので、それ以外では特に苦労することはなく。むしろ雑魚ばかり過ぎて祝福を使うタイミングが計れなかったのが難点でしたよ。
  • ストーリー面は、珍しいナイーブジュドーが、俺がゾンダーを……、ってなっていたところにノリコさんの蛮勇とガオガイガーの登場で気持ちを持ち直す、というものでした。ナイーブジュドーって、新鮮。
    • それにしても、ノリコさんがまだペーペーなのだけど、これでガンバスター乗るまで長そうですヨネ。結構な終盤参戦でしょうかねえ。
    • 流れでガオガイガーが加入。とりあえずエネルギー喰いまくるタイプなので、エネルギー改造が必須でしょう。使うかというと超使います。
      • ラミィさんがガオガイガー、蕩れ、ってなってた、はず。数日前のことゆえ記憶があいまいだけど。にしても……。ビックボルフォッグだー! って言わないだけマシか……。
  • サブオーダー、まだ大丈夫だけどそろそろ全部埋められるようになりそう。味方増えたなあ。

さておき次回

 とりあえずガオガイガーを強化したいですね。エネルギー改造をカカッとして、とりあえずガス欠のないようにしたい。とかなんとか。

 ネタバレ感想 邪武丸 『ありさデュエルバース』4巻

SHADOWVERSE ありさデュエルバース(4) (サイコミ)
SHADOWVERSE ありさデュエルバース(4) (サイコミ)

 大体の内容。「沙織戦、決着! ついでにお話の方も!」。ということで、4巻にてエンドとなってしまった『ありさデュエルバース』ですが、一応の決着はついた格好、ながらもうちょい読みたかったのも本音という感じで、つまり終わったの納得いかねー! という今更な気分に包まれております。
 その辺はどうでもいいので内容について感想していきますが、いやあ、沙織さん編がきっちり終わったのは特筆すべきでしょう、これは。沙織さんの変節についてはちゃんと語られますからね。復讐心の基点が示され、それがほどかれて、最終的に元鞘ではないにしても、一応の仲直りまで行ってたので、その面での思い残しというのは無いと言えます。ある意味では、この漫画がしなくてはならないことのひとつはきっちり片づけたと言えるでしょう。
 だが、しかし! まるで全然! この俺が終了を受け入れるには程遠いんだよねえ!
 というどっかの数字顔になるのはやむを得ないと思っていただきたい。そりゃあね、既に現実の方のカードパックは第12弾まで行っているというのに、作中ではまだ第2弾ダークネスエボルブですよ。出てくるデッキが既に考古学の世界に足を突っ込んでいる訳ですよ。んなデッキ既に誰も使ってねえよ! なので、どうしても現況との差がきつくなった現在において、この漫画が一つ区切りをつけて終わる、というのは理解可能なんです。
 だが、しかし! まるで全然! この俺が納得するには程遠いんだよねえ!
 理解はしますよ。理解はさあ! だがこの漫画の行く末を楽しみにしていた者としては、環境が現在と違い過ぎてくらいじゃあ、納得できねえんだよ! と、妙な猛り上がり方をしますが、しかしこの漫画の為に自分は何ができた? という方向に思考がいくと、サイトで見てなかった、というのが引け目として立ち上がってきます。だって、基本単行本派だったんだもの! ネット関係は閲覧数がものを言う世界、というのがまだ納得できないんだもの! だが、それ故に好きな漫画を後押しできなかったのでは、と思ってしまうからWeb版とは仲良くできそうにないです。でも、そうも言って入れれない時代なんだよなあ。
 全然関係ない話はさておき。
 現環境から見れば完全に考古学の世界ながら、バトルとして成立しないか、というと柴田てめえシャドバ舐めてんのか。とどっかの大同人物語顔になりますよ。バトルとしては大変見ごたえのあるものですからね。だから終わる以下略。
 今回の一戦目、沙織VS小宵里戦は3巻からの引き続きですが、同リーダー戦で小宵里さんを上回り続ける沙織さんかっけー! まである内容でした。それに対して食らいつく小宵里さんもしぶとく、しかし最後はパメラでガーディアンゴーレム二倍二倍にオリヴィエで完全な勝ち確に。ここまできっちり上回り描写する様にしびれます。
 今回の二戦目にしてこの漫画最終戦、沙織VS亜梨沙戦は上回りを更に上回る様できっちり熱くしてくれてこんちこれまた。何せ、その熱で沙織さんの復讐心がほどかれていくのですから、熱くならない訳がない。この辺の、負けそうになっても折れず、弛まず押していくムーブを見ていると、なんだか自分が忘れていた何かをそこに、沙織さんみたいに見てしまうものがあります。いいなあ、これ……。
 ちなみに、カードの動きで間違っているところは全く無い、と思っていただこう! というくらいにしっかりした内容なのも、やはりこの漫画の非凡さだったかと思います。ディスティニードローめいたのは一切ない! いやあったかも。特に二戦目は亜里沙さんの手札は見えませんでしたし。でも、納得は出来るから、やっぱりしっかりした足腰って大事。そう思いました。
 という訳で、最終巻だった訳ですが、終わり方もきっちりしておりまして、俺たちの戦いはこれからだ! エンドながら理解はできる格好です。納得とは別だがな! というのはさておいて、短い間でしたが面白い作品、ありがとうございました! と書いて、この項を閉じたいと思います。