感想 祥人 『日がな半日ゲーム部暮らし 4』

 大体の内容。ゲームで部活! 最終巻です。終了時も切なかったですが、もう一度読んでもちょっと切ないです。
 さておき。
 終わったので全体の感想をつららららららと述べるなら、やっぱり独特としかいえないゲーマー的心理というか考えすぎが楽しい作品だったなあ。特に小難しい理屈を考えるんじゃなくて、ちょっとした事からぶわぁと無駄に近い事を考えていく一連の妄想活動が微妙に心理を突いてきていて、なんとかあるあるネタになっていたのが、少なくとも自分にとっては、というのがちょっと不思議な感覚でありました。気がつくと自分も考えすぎてたのかなあ、でも同じように考える人もいるんだー、という喜びにも似た感覚を味わうようになっていたり。俺は、一人じゃないっ!
 この巻だと、

わからない! 私は本当にゲームがやりたいの!?
 やりたいと思い込んでるだけなの!?

 こういう独特の考えすぎっぷり、自分はゲームが好きでいるのかどうかという自問が、やはり好きだったなあ、と最終巻の描き下ろしを見てやっぱり納得するのでありました。描き下ろしは本当に久しぶりだろうに、まごうことなき「ゲーム部」であり、おまけにはふさわしい、いつものノリで大変満足したのでありました。
 で、連載中の「ユッカ」も好きなんですが、やっぱりあるあるネタとしては、こちらの方がいいなあと思います。……「ユッカ」ちゃんと終わる時に終わるかなあ。