感想 わだべん。 『℃りけい。 2』

℃りけい。 2 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)

℃りけい。 2 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)

 大体の内容「学園祭への第何歩?」。キャラ紹介アソート色の強かった1巻に対し、この巻では文化系の華である学園祭に焦点をあて、そこに向けての物理部+サイクラ(サイエンスクラブの略)の活躍をちゃかちゃかだらだらと綴られる。それが『℃りけい。』2巻なのです!
 さておき。
 そういう事で、今回は文化祭なわけですが、その文化祭の出し物が手動回転式回転寿司、という物理…? と一瞬身構えてしまう物となっておりますが、この漫画の物理部自体がわりあいゆるい括りなので、まあそれでもいいか、と読んでるほうは既に調教されております。一応、物理的な事ではあるし。この世で物理的な事出ない方が探し辛いですが!
 さておき。
 今回はメインターゲットである学園祭があるので、1巻に比べるとすっと線が決まって見やすくなった印象です。とはいえ、1巻の積み重ねがあっての線の決まり方ではあるので、その辺はバランス取れている、と思います。何のバランス? 勿論キャラのだよ!
 今回は他のサイクラ面々も1巻の時よりもしっかり登場し、その存在感を見せ付けてくれていますが、それでもメインはあくまで物理部面々。理屈っぽい女の子って素敵やん? という言葉が自然と出てくるくらいほぼ全員理屈で物を捏ねる様はやはり見応えがあります。ネーム多すぎやん? という局面も、まあありますが、それは味と言う言葉で脚色してしまいましょう。
 さておき。
 今回で目立ったのは脅威の特殊能力(語弊)を発揮して、1巻段階での存在感の無さ、あるいは驚き役、あるいは読者視点サイドだったのを払拭した花織さんでしょうか。その能力の高さはわりあい素晴らしく、物理部の催し物の懸案がこれで解決。こんな所で存在感を出すなんて…。ただのモブ要員ではなかったのか…。次点で今回も変に侘びた趣味を発揮してフソリと笑っていた聖さん。人が来ない辺境地である事が逆にツボ、って趣味が侘びておるわぁ。後は、それなりに主だったいつも役割を果たしているという具合でしたね。彩さんは理屈コネコエしてるのと、蘭さん胸ネタがどんどん過剰になっているのはファンサービスと思っておきましょう。やっぱり、理屈っぽいのとエロいって最高だね! というか、今回はお風呂場面が結構多かったのは、やっぱりサービス精神の賜物なんだろうか。女子のボディがエロいのはやっぱり神の御業だなあ。ありがとうエロ神サマ!エロスをありがとう!←わりと最悪な締め