感想 えのきづ 『琴浦さん 3』

琴浦さん3 (マイクロマガジン☆コミックス)

琴浦さん3 (マイクロマガジン☆コミックス)

 大体の内容。「夏だ、バイトだ、食べ歩きだ、そして海だ!」。あ? 殺人事件? チェナッコラー!
 さておかず、まずは衝撃的入りをした殺人事件編は、綺麗な終わり方なんだけどお前それでいいのか? と言う何いきなり話しかけてるわけ? 的顛末、ぶっちゃけ肩透かし全力前進な終わり方でした。まあ、最終的にホンボシと相対してどうにか出来るかよ、高校生に、って言われると、然り、としか答え様が無いので、でもだからこそどうオチつけるのかって思ってたら、のこの展開なわけであり、評価が悩ましいんですが、まあ考えてる事が分かる程度の能力ではこういう事もあらあな、とは思ったので、自分はセーフ判定ではあります。オチつけるのにあまりに強引だった、というのは思いましたけれども、セーフ判定です。しかもオチのが後に続かない一発ネタだったりしまして、その点勿体無いというか後腐れないなあとか思いましたがセーフ判定です。セーフ判定ですったら!
 さておき。
 学校バレして大丈夫だったのかよ、どうなる今後の展開、って思ったら夏休み編に突入して学校には行きません、残念でしたな! という顔をされて心の中でぐぬぬっておりましたが、夏休み編は夏休み編で特に波乱ありで進んだので良かったと思います。ええ、波乱ありです。主に森谷さんにですが。まさかの真鍋兄との軽度交際からの自らの手に寄る破局まで、結構な波乱であります。初期の感じから、ここまで出番優遇受ける事があるなんて誰が思ったでしょうか。内容的には不遇ですが。これで不遇に可哀想なものがあるなあ、と思えるだけにはライト側面が出たのが、森谷さん最大の優遇だという気もします。そんな森谷さんに今後幸があるのだろうか。わりと気になる所ではあります。ここまで積みあがったら、何かフォロー無いと可哀想過ぎるよな…。
 気になる所というとこの漫画の重点である琴浦さんと真鍋の恋仲の進展具合になりましょうが、これがまあ、さっぱり。夏休み編はイベント盛りだくさんだったにも関わらず、恋人らしいイベントがないったらないったら。他に人が居る場面が多いのもあるんですが、それでも琴浦さんが奥手と言うか、真鍋のがっつき度が足りすぎて逆効果というか。おまけ漫画が唯一恋人それっぽいんですが、それでも片やである琴浦さんが熱でダウンであり、やや一方的な形だったりする辺り、この二人の未来というのがいまいち判然としないです。したらこの漫画が終わる時だ、って気もしますが。うーん終わり方が見切れない。一生続いてもいい気がする。でも、どっかで区切らないと、だよなあ。見てる方はずっと見てたいけどさ。食べ歩き編とか長編化してグルメ漫画みたいになるといいと思うよ! なんか食べてる女の子って言葉面、絵面が好きなだけだけどさ!