感想 佐藤両々 『しょっぴんブギ 2』

しょっぴんブギ ? (バンブーコミックス )

しょっぴんブギ ? (バンブーコミックス )

 大体の内容。「恋愛要素だと!?」。という事で、馬場さんの買い物スキーネタは基本として変わらないものの、そこに新たな人間関係をぶっこんで来たのが二巻目のハイライト。寡聞にして佐藤両々作品は『わさんぼん』しか知らないクラスタなワタクシですが、それでも佐藤両々せんせの書く恋する男子は草餅といいこの漫画の悦二君といい、ちょっと所ではなく愉快痛快いやでもちょっと落ち着け…。となる高めテンションになるのが可愛いです。恋愛要素もですが、それ以上にそっちサイド、悦二君サイドが入る事により、読者側としては慣れてきてしまっている馬場さんの買い物パッションの迸りを、新たな視点、と言うか慣れてない人の視点で見て、ああやっぱり馬場さんのパッションおかしいわ…。となるのも興味深い出来事でした。そういう意味においては、悦二君サイドを加入させたのはこの漫画の幅に大きな影響を及ぼしたなあ、とか。若干悦二君サイドの尺が多く、元々馬場さんの買い物パッションにツッコミを入れる役割だった定本さんの出番が相対的に少なくなったのは痛し痒しですが、それでも定本さんでは出来ない役割、つまり馬場さんにプレゼントを贈るとか、バレンタインとかを出来るようになったのは、実際大きいと思います。でも、ワタクシはもうちょい定本さんをですねえ!
 さておき。
 この巻で白眉だったのは栗栖さんに水着&乳パッドの買い物を勧める話。ここで栗栖さんの悩みに対して見事な回答をしていたのが印象的です。買い物上手というか依存症に近いように見える馬場さんですが、上手く相手にあった買い物をする事が出来る辺り、依存症ではなく、買い物好きなんだなあ、と感じられる一コマでした。こういう面を見ると大人だなあ、って思いますよ。「バーゲン!!」とかクイズ帽(頭に挙手が付いてるヤツ)買ったりとか、児戯にも富んでいたりするけど、でも大人の買い物が出来る人ですよ。流石に真っ赤なお鼻のトナカイさんコスの時は自分の言に自信が持てなくなりましたが。
 さておき。
 この巻での我々の定本さんは上でも書いたように1巻目ほどの濃い目の出番は少なくなったものの、要所要所で節約家らしい面を出したり、その観点でいつも通り馬場さんにお説教したり、悦二君に色々アドバイスしたりとそれなりに出番はありました。特に悦二君にした“恋人”馬場と“妻”馬場の話、恋人なら基本自分で買うから贈り物をそれ程しなくても大丈夫だけど、家計を担うとどうなるか…という話、は馬場さんをよく知る定本さんだから言える見事な分析であり、実際含蓄に富んでおりました。確かに“妻”馬場はどうなるか分からんから怖い。そんなきちんとした出番がありましたがでも、ワタクシはもうちょい定本さんをですねえ!(二度目)