大体の内容「VSリアクタードーパント！」。ある機械製作所の老社長が消えた。その事件を追うと、匂わす程度だった裏風都との関係がぐぐっと迫ってくる。そこに、老社長と、ときめさんが！ ということで、本格的に裏風都に向かう形になっていくのが『風都探偵』5巻なのです。
裏風都の偉い奴らが、仮面ライダーとは関わらない方がいいな、として、極力絡んでこないので、裏風都との関係はときめさんが出たり入ったりしていた、程度になって、さてこれからどうするんだ。と思ったら、裏風都の頭目とおぼしきオーロラドーパント、万灯がときめさんを誘い込んでくる動きを見せます。丁度、依頼の老社長が裏風都にいるのでは？ という状況だったものの、何かにすがるようにときめさんは、その誘いに乗ってしまいます。ときめさんは一旦は脱出するものの、ブラキオサウルスドーパントに捕まり、引き戻される形に。そこに、ライダーが乗り込む！ というのが中盤までの流れです。
こっからの展開がまあ怒涛で、リアクタードーパントは超つええわ、ブラキオサウルスドーパントはエロいわ、というか青年誌だから乳首権行使できるんだね！ だわ、ヒートトリガーで新技使うわ、やっぱり勝利条件は裏風都に来させないなので倒すのではなく放逐という手立てでライダーを排除するわ、それで放逐されたけど執念でリアクタードーパントの泣き所を見つけるわ、ときめさんも逃げるのではなく戦う！ ってするから奇跡的な展開になるわ、それで最後はきっちりサイクロンジョーカーエクストリームがやっぱり強いわ、という感じでとにかくバタバタしてたけど、いいバタバタでした。畳みかけるというのはこういうものなのだよ！ という佐藤三条両氏のオリジナル笑顔が見えるかのようです。
それはさておき。
ぶっちゃけ裏風都側が事件に関係してこない限り接触出来ない、というのはこの漫画をどうするのだろうか、匙加減間違えたらかなり便利な設定過ぎるんじゃね？ でも、積極的に行くことになるならときめさんがカギになるけど、軽々にときめさんを引っ張りだすか？ とか色々考えていたんですが、これは完全に杞憂に終わりそうな雰囲気です。5巻の事件で、リアクタードーパントが動いていたのは私事、己の弱点に関してであった、というので、裏風都の核心、裏風都を作るという目的には迫れなかったものの、裏風都が今どういう状態なのか、という部分を着実に成長しているという風にしっかりと描き出して、ついでにあのドーパント伏線だったのかよ！ というネタもしていたりします。ネタの構成が忽せでない！ この辺の放置は危ないというのを理解させるテクニックしてくるだけでも十分なのですが、この話の最後にはときめさんが裏風都と戦うという意識を持つ形になり、ここに、裏風都と戦う為のお膳立てがしっかり立ち上がりました。後は行く方法だけですね。ときめさんのことを追っていけば、自然とになりそうです。でも、ときめさんの持っていたジョーカーメモリの件は不穏ではあります。絶対何かあるよあれ……。俺は詳しいんだ……。
それ以外の情報の出し方もうまいです。万灯の情報を地球の図書館使えば一発やん！ というある意味Wの最大のチートが、万灯が裏風都にいる時の行動は地球の図書館には書かれない、という方法でうっちゃられたのにはやられました。尚更裏風都がヤバい、普通の地球には存在しないという事実をきっちり描き出しつつ、チートを無効化するというんだから、テクニカル！ と言わざるを得ません。よう考えとるわ。
さておき、次の巻はビギンズナイト編！ Wの核心でもあるので、ここがどのように語られるのか。というか早く見せてよお！ という滾りを持ってしまうのもしょうがないと思っていただきたい。それだけ重要な部分なんです。『仮面ライダーW』では特に詳しくしてなかったのもありますしね！ 記憶違いかもしれんですが！ 確かなかったはず！ Vシネマ案件かもしれんですがね！
とかなんとか。
