不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第十八回

砂糖菓子のように甘い(手癖の垂直跳び)ですわよ転子様

ゲーミングお嬢様 - ジャンプルーキー!

この項の説明ッ!!

 20日は当然のようにキングクリムゾンされた昨今、皆さんいかがお過ごしですか? 後5日の言葉も虚しく響くものの、ここはやはり伊藤明弘ジオブリーダーズ』の梅崎さんの心境、どうせ今まで待ったんだ、でやっていくのが天下のご政道といったところではないでしょうか。政治の道とか全く関係ない? ハハッ。
 戯言はさておき、そろそろいってみましょう。

第十八回『垂直跳び』

 垂直跳びとは、当然ピコグラムも意味がない返答ですが、垂直に跳ぶことです。これを手癖、つまり、ついつい適当ぶっこいてると出してしまう行動になっているというのはどういうことか。これには深い訳があります。
 深い訳があると言ったな。
 ああそうだ大佐……。助けて……。
 あれは嘘だ。
 うわーっ!
 ということでそれほど深い訳はありません。
 詰まる所、ジャンプ、というのは往々にして投げに対して逃げる行動であります。また空中状態で攻撃を受けるとすぐに追撃出来ないゲームが多いのです。そして、ゲームにも拠りますが、ジャンプ要素を入れていれば、わりとすぐに空中状態になります。つまり、投げを避けつつ、打撃でもダメージを最低限で済ませられる、というので、手癖で垂直跳びをしてしまう人がいる、ということなのです。
 起き攻めで重ねられると、流石にジャンプ出来ないので食らう、というのが相場なので、近距離でもつれて込み入ったところで、とりあえず垂直跳びしておく、という感じが手癖で垂直跳びですね。
 ちなみに、起き上がりからでも即ジャンプ、つまり空中状態になるゲームも存在するのですが、その話をすると込み入ってくるのでここでは割愛します。
 で、ジャンプするなら垂直じゃなくてもいいんじゃあ? となるかと思いますが、ここにもう一段あるのです。といってもこれも簡単。投げキャラの必殺投げは投げられない時にスカリモーションが出ます。この隙に痛いお仕置きするには、飛び越しても遠くに逃げてもいけない。それが垂直跳びなら、きっちり出来る。つまり、斜め跳びでは都合が悪く、垂直跳びならではの利点があるからなのです。
 通常投げの時は隙が少ないので、確定で大ダメージとはいきませんが、それでも跳びを通した利点、つまりジャンプ攻撃をガードさせて有利状況に、にはなります。なので普通のキャラにも、垂直跳びを入れるは往々にしてあります。
 そう言う風に、垂直跳びにはきっちりと意味合いがあります。とっさの時の回避行動、という部分ですね。これが安定行動になるゲームなら、当然手癖としてしてしまうものなのです。
 さて、垂直跳びの利点はそこだけか、と言いますと、それだけじゃないのですよ。ここもゲームに拠りますが、垂直跳びの時に出せる攻撃は、空対空向き、つまり相手のジャンプを落としやすい攻撃だったりする場合が多いのです。また、横方向への移動がないがゆえに、相手の跳びとの相対距離が測りやすい点も利点でしょう。横に長い、つまりリーチのある攻撃があるなら、よりそれがやりやすい。その点が利となります。
 では、何故手癖の垂直跳びが砂糖菓子のように甘いのか。
 これは、相手の行動が分かっていれば痛いお仕置きが出来るのが格ゲーの基本だからです。
 垂直跳びの場合、横方向の移動がないのが弱点として立ち上がってきます。遠くに行かないから、対空処理が格段にしやすいのです。また、垂直跳び時に出る攻撃は下に強い、攻撃の判定が下の方に長い攻撃が少ない為、無敵のある攻撃でなくても容易く返せたりします。
 あるいは、空中で攻撃を当てても追撃できるゲームもあります。これの場合は相手が跳ぶのを念頭に入れて、そうなった時に素早く攻撃を続けてコンボを決める、いきなりなっても焦らない気持ちをプリセットをしておくというのがあるのです。
 相手の甘い動きをきっちり咎める、というのは先述ですが格ゲーでは基本です。だからこそ、如何に読みあった先である跳びを通すか、あるいは通さないか、なのです。
 さておき、そういう風に垂直跳びという行動がある、と覚えて帰っていただけると、言い放題した甲斐があったというものです。まあ、ミリ秒で忘れてもいいんですけれども。
 とかなんとか書いて、今回は終了!