不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第三十二回

前回ですわ

hanhans.hatenablog.com

それはさておきこの項についてですわ!

 この項は、大@nani&吉緒もこもこ丸まさお『ゲーミングお嬢様』のワンワードを勝手に解説して悦に入るという、完全に自己満足、それも最ッ高だぜ!チームサティスファクションの復活だッ!!(カーン!)級の満足に浸る為の手筋となっています。何かのお役に立つ人が居たら幸いですわね?
 それではいってみましょう。

第三十二回『キャラ変』

豪鬼使えば?

 キャラ変。それは使用キャラを変えるということ。しかし、そこにはデカいドラマが埋まっています。今回はその辺の話をしていきましょう。
 使用キャラを変える、と聞いて、なんでそんなに。ドラマあることか? と、今回のゲー嬢を読んで思われた方もいらっしゃるかと思います。そして、同時にそこに並々ならぬものがある、という予感をした方もいらっしゃるでしょう。使用キャラを変える、というのは、ある意味ではあっさりと可能で、ある意味ではあまりにも苦難です。
 そもそも、皆さんはなんで格ゲーするのか? という疑念を抱いたことはありませんでしょうか。それは、実際のプロの方にも、この『ゲーミングお嬢様』の隆子様たちでも、何故そこを? という疑念として浮かんでくるかと思います。
 そこに対する回答は、多岐に渡ると思っていただきたいです。『東京トイボクシーズ』でも、『対ありでした。
~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~』でも、そして『ゲーミングお嬢様』でも、彼女らが格ゲーに向かう理由は千差万別です。そも、そこがいまいち分かんなかった『ゲーミングお嬢様』でそれに触れるとこが来たので、今回は予定を繰り上げてこの戯言をお送りしているのですが、それはさておき。
 その多岐に渡る理由の中で、ゲームのキャラに信念をもって使うことを是とした、という側面も、当然あると思います。今回の話での隆子様の、傍から見ると意固地ともいえるレベルのリュウを使う事に対する気迫は、十分その範疇に入っています。
 実際問題、この漫画でやっているスト5、だよな? のリュウは無茶苦茶強いという訳ではありません。プロの梅原大悟さんが、強いのにリュウを使って勿体ないという発言をするくらいには、強さのレースではパッとしません。ぶっちゃけ、基本の似通った豪鬼を、蹴子様の言う通り使う、というのもまた選択肢の一つであり、それがキャラ変のあっさり可能な点の一つです。基本の部分が似ているので、隆子様のリュウのやり込みなら、豪鬼を使っても恐らく強い。いや、もしかするととても。
 だからこそ、なら変えちゃえばいいじゃん、という発言をしてしまうのが往々にしてあることです。違うゲームですが『スプラトゥーン2』とかでも、ブキ変えちゃえばいいじゃん、ってのはよくあります。
 だがしかし! まるで全然! その案件に乗るには気持ちが入り過ぎているんだよねえ!!
 というのが、隆子様がその言葉に対する返答のさわりです。豪鬼を使えば実際強いだろう、相手も豪鬼。相性の面でもリュウでは辛いかもしれない。
 それがどうした。
 な訳ですよ。自分の進む信念は、リュウという形で成形されているのだ、というくらい、隆子様がガチガチに入っているのは、今回のを読んでいればわかるかと思います。でもなんで? と思われるでしょう。勝てる方がいいんじゃないのかと。
 ここがある意味で苦難な訳です。信念を形にすれば、それがリュウの形になるのが、隆子様の持ちキャラ感な訳ですよ。それ辛くね? と蹴子様も言ってますけど、全くその通り。だからって変えない。キャラ変しない。あくまで、リュウで勝つ。それが隆子様のキャラ変に対する考え方なのです。
 勿論、対する方もあります。ガン攻めの相性にも寄るんでしょうが、比較的色んなキャラを扱えるのが、蹴子様、という事になるかと思います。前にある意味ガン攻めキャラのエル・フォルテを使って転子様を圧倒してましたが、あのキャラはコツさえわかればかなりいける口です。ただ、そのコツが意外と難しく、また二択キャラゆえ安定して勝つというとなるとかなり難しい。
 それが出来るから蹴子様パないんですが、しかしコロコロとキャラを変える蹴子様の、そこには信念はあるのか? みたいな話が次回から展開されそうです。そこんとこをどう鋳潰したか、あるいはその上でどこに到達したか、という部分が大変興味深いです。コロコロ変えるところを、ともすれば信念の無さを糾弾する場合に使われるタームを、さて、どうしてくるか。
 という、謎の上目遣いでこの漫画を見ながら、実はキャラ変の話じゃなかったのでは? と気づいたところで終わりたいと思います。