今、たぶん、スペースシューターが熱い。(『スプラトゥーン3』雑語りシリーズ)

スプラトゥーン3 -Switch

どうした急に

 最近、久しぶりに『スプラトゥーン3』をやりだしたんです。このゲームクソタレ楽しいですな! ってなっていますが、勝率は底辺です。そりゃあ、半年くらい放置してたんだから、勝率がいきなりくそ高いわけがねえのです。
 そんな中にあって、スペースシューターに持ち替えたら勝率がほんのり良くなったので、スペースシューターが面白くて仕方なくなっています。今、ちょうど調子に乗っている時期なので、何故スペースシューターが面白いのかという話をカカッと書いておきたいと思います。
 ちなみに、ナワバリバトルでの話です。バンカラマッチ? 知っているけど知らない子ですね……。
 さておき、それではいってみましょう。

スペースシューターの好きなところを語ろう

どういうブキなのか。

 スペースシューターは射程の長いタイプのシューター種。特徴は射程と連射力。ジェットスイーパーよりは射程は短いですが、それでも中々の射程を誇りますし、連射力はスプラシューター並みとそこそこ早い。ただ、5確なので倒す力は弱め。
 サブはポイントセンサー、スペシャルはメガホンレーザー5.1chとなっています。
 その、スペースシューター、現在の形になるまでにテコ入れがありましたが、そのおかげで大変塗りが楽しいブキとなっています。個人的にはジェットスイーパーも塗りブキだと思っているのですが、その考えを改めかねないレベルで、スペースシューターは長射程塗りブキなのです。

長射程塗りブキという概念

 スペースシューターはやはり射程に対して連射力と塗り半径がいいのが高い得点を叩き出します。スプラの塗りブキというとどうにも短射程がイメージされますし、実際、所謂塗りブキは短射程の代名詞な部分もあります。
 ですが、長射程の塗りブキという概念もあっていいと前から思っていました。それが、このスペースシューターが出てきて、悲願は達成されました。遠くから塗る、というのはそれだけ面白い考えなのですが、今までその場所はあんまり開拓されておらず、ジェットスイーパーで遠距離を塗る、みたいなムーブで頑張るしかありませんでした。そこにスペースシューターなわけで、たぎらずにいられるか、です。

長射程シューター、いいとこの1

 長射程塗りシューターのいいところは、全体的に俯瞰してみれるところと、小高い位置の塗りがかなり容易なところ、そして動きの自由度があるところです。
 俯瞰してみる、というのはこういうゲームでは大変重要です。大局を見る、というと言い過ぎかもですが、そういう側面があります。
 短射程ブキだと基本接近する、前に前に行く必要がある為、状況の俯瞰は慣れても中々難しいところがあります。というか、突っ込むタイミングの前に状況把握するとかしないといけないのです。
 個人的にはその辺が苦手で、でも突っ込むのは楽しいので黒ZAPとかでもりもり攻めてはあっさり撃ちとられてしまうのが多かったです。短射程塗りブキの業です。
 しかし、長射程ブキは基本的に前に前に行かなくていい。ある程度後ろで状況を見つつ、しかもその位置からでも塗れる。というので大変状況把握が楽しくなってくるのです。シューター使いの方で、状況把握の練習がしたいという方には、スペースシューターはいいですよ? とお伝えしたいくらいです。
 それくらい、スペースシューターは俯瞰して戦う、というムーブを覚えるにはかなりうってつけです。射程が長いのに塗れるので、前にガンガンでなくても塗り広げられる。あるいは味方の援護として足場を塗ったり相手をけん制したりなども可能です。じりじり状況をよくしていく、というタイプのブキ、と言えるかもしれません。
 その分、倒す力が弱いので一対一でも射程を活かしていかないと厳しいですが、そういう風にならないよう俯瞰する、という動きが出来たらよいでしょう。

長射程シューター、いいとこの2

 スペースシューターは塗れる範囲が広い、というのはちょっとした段差の上とか、そういうところを塗るのにもかなりの強みを持っているということです。
 こういうゲームは高いところは陣取ると戦いやすいものですが、それは上に撃つのに射程が短いと届かないから、というのもあります。その点においては、スペースシューターは高いところを撃つのも比較的容易です。これは十分に利点としてあげられるでしょう。
 どこからそこを塗れるか、というのもまた重要で、他のブキでは登ってでないと塗れない場所を下から塗れるなら、体をさらすリスクが減らせますし、そもそも高いところを登って塗る、というのの移動時間を、その下から塗れば軽減できる、というのもあります。
 また、ゲームの性質上、リスポーン地点は大体登れないので短射程ではあんまり塗れませんが、長射程なら結構塗ることが可能になります。つまり、相対的にマップ中で塗れる場所が他のブキより多い、ということ。塗りブキとするなら、その細かいけど大きな差はきっちり活用したいです。
 塗れる射程が長いというのは、時間やリスクを軽減できる、というとまとまりがよいでしょうか。安全に塗れると焦る必要が少なくなり、プレイもしやすくなる、という部分とも言えます。

長射程シューター、いいとこの3

 さておき。
 長射程というと他にも色々なブキ種があります。チャージャーやスピナーです。射程の面では、スペースシューターはそれらよりは劣る方に入ります。
 しかし、シューターゆえにそれらとは違う利点もあります。それは溜め時間を必要としないところ。ベタですが、ここの差が意外と大きい。断続的に撃つのと、継続的に撃つのは段違いなのです!
 特に溜めないゆえに動きやすいのがシューターのいい点です。チャージャーもスピナーも溜め時間は出来るだけ安全な位置で終えたい為、遮蔽を活かしたり高さを活かしたりなどで時間を稼ぎます。となると、どうしてもその時間は不自由になります。遮蔽のないところでゴリゴリ前に出るもありますが、難度が高いしそういうブキじゃねえから!
 その点、シューターはどのタイミングでも撃ち続けることが可能で、特に前に行く時は撃ち続けることが利点として立ち上がってきます。これはスペースシューターでも同じで、弾を撃って牽制しつつ前に行く、という溜めブキとは難しいことをするっと出来ます。それも長射程で、です。
 そういうわけで、他の長射程系より動きやすい、というのが長距離シューターの良さです。動きやすければ塗りやすいにもつながるので、シューターな点がそれ自体スペースシューターを塗りブキとして立ち上げている、と言えるでしょう。

サブスぺはどうよ

 スペースシューターはメインの塗り力に対して、サブスぺは塗り力がないタイプの武装です。サブのポイントセンサーは相手の場所をいぶりだすサブで、これも俯瞰力の良さに磨きをかける側面があります。とりあえず行く方と投げておいておいて、相手がいたら迎え撃つ。あるいは相手がいそうな位置に投げておいて引っかかったら気を付けつつ動く、という感じで俯瞰に高い影響があります。必要インクも少ないので、余裕がある時に投げておく選択肢もありです。
 また、スペースシューターと様々に相性はいいのがポイント。スペースシューターのメインのインク使用量が比較的軽いのもあって、ポイントセンサーで相手が引っかかったら追い打ちをする、という動きも可能です。それも長射程なので、遠くから押し込むことも出来ます。それにポイントセンサーを遠くに投げて、というのでも遠くから攻撃可能な点も重要でしょう。総じて相性のいいサブ、といったところです。
 スペシャルのメガホンレーザー5.1chも相性がいい。射程がほぼ無限なスペシャルなので、遠くから狙い撃ちにするというのはまず基本としてあり、ポイントセンサーで位置をみた相手に使い、追い込んでいくことも。
 遠距離から撃てるのと、スペースシューターが塗りブキな点と相まって、状況を見て味方の援護として撃つのもいいんです。
 また、使うとインクが全回復する、という点にも着目出来ます。近距離戦ではやりにくい緊急補充のムーブですが、比較的遠めで戦うスペースシューターなら回復手段として使うムーブもあり、といえるでしょう。
 サブスぺどうよ? と問われれば、総じてどっちも相性がいい、という回答になるかと思います。

とはいえ強すぎるブキじゃない

 ここまでスペースシューターが素晴らしいという話をしてきましたが、ではぶっちゃけ強いか、というと強ければ環境でもうちょい見てますよね? という回答になってしまいます。射程は長いですが結構な弾ブレがあり、且つ5確なので、引き撃ちで戦うのがメインだとしても、結構倒しにくかったりします。単体で戦うタイプのブキではない、という面は、単体で立ち回るのを難しくする為、味方がいないとジリ貧だったりもします。
 しかし、それはそれでこのゲームの面白さ、戦うのは自分ひとりじゃないことをより意識させる部分として立ち現れてもいます。
 味方がいないならジリ貧でも戦線を膠着させて、味方が来たら一緒に攻める。こと、単体で打開出来ることを強さとする風潮の中では見逃されがちですが、そういうチーム戦としてのスプラを感じさせるブキ、ということも出来るかと思います。塗りで貢献しつつ、撃ち合いでは補助に回るブキがあってもいい。自由とはそういうものだ。などと黒いネゴシエーターみたいなことも考えてしまいます。

まとめ

 スペースシューターは長射程塗りブキという珍しい特性を得たブキですが、長射程且つ補助に回る場合を考えたメイン性能やサブスぺ構成がスプラの面白さの別の側面を見せている、ような気がします。しこたま塗ることで存在を見せてもいいし、味方の援護を狙ってもいい。そういう面白いブキになっていると思います。
 だからもっと使う人が増えるといいや! と言ってこの項を閉めたいと思います。