ネタバレ?感想 よしむらかな 『ムルシエラゴ』23巻

MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ- 23巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ- 23巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

 大体の内容「危険な接敵!」。黒湖たちと調香師と直接対決の幕が開くのが、『ムルシエラゴ』23巻の熱いとこなのです。
 そっちはまあいいんですよ。いつか来るやつだし、全く会わずに終わることはないとおもってましたし。最初の遭遇の、黒湖が跳ねまくる車と車の縦の合間を潜っていくとこの、何で当たらんねん! 具合とかは特筆ものでそういう死線も潜れるんかい! というのも含めて改めて黒湖の無茶スペックがわかるとこもありましたが、それもいいんです。
 この巻の要点は、ユリアちゃん先生と山吹さんの電話越しにやってるレズセです。異論は聞かん! と強行するくらいには、ちゃんとガチレズセでした。この漫画で最も長くレズセしてたのもあり、またその最中の電話というシチュエーションというのもあり、やたらエロい展開でした。
 というかですね、セ中に電話、というシチュエーションはわりとあるものですが、レズセ中に電話、というのはあまりに少ない。しかも、レズセ中にかかってきたから、ネコ側が素に戻っているとなるとどこまでも希少性が上がる訳ですよ。その素に対してタチがまたエロい瞬間を作ろうとするのまでなると、これは唯一無二のむにちゃんなのでは!? と愚息も申しております。エロいですわ! そしてエモいですわ!
 というか、ユリアちゃん先生と山吹さんのレズセ、というのでもわりとレアケースですのに、山吹がとてもガチで盛っているのとか、この場合ユリアちゃん先生がネコ、というか黒湖とのレズセでネコに目覚めたのか! とか、エロ情報の塊みたいレズセで、これに加えて山吹さんが甘え系もあるタチだとか、ユリアちゃん先生がわりとやる気なくて塩対応だけど電話で切り替わる前は乗り気だったのか、それとも初っ端から塩対応だったのかとか、気になったら止まらない。もう、ユリアちゃん先生と山吹さんの間柄を普通に見られない! ってなるので、本当に尊いにも程があります。
 この漫画、色々キャラ立てはしてくる、それも謎の方向でやってきますが、今回はそーくるかー。と、故烈海王の顔になるのもしょうがないと思っていただきたい。まさかユリアちゃん先生と山吹さんがそういう繋がりをするとは思わんですよ。それも山吹さんがタチ! ユリアちゃん先生がネコ! そのネコを開発したのが黒湖!
 話の主題を忘れるレベルで、今回の巻の衝撃展開と言えるでしょう。というか、山吹さんには塩だけど、黒湖だと全然違ったはずだし、その黒湖からの電話だから素に戻ったのか、とか考えると自家発電が捗りすぎるので、やめろー! こんなのデュエルじゃない!! って一周回って否定から入るレベルです。
 なんかこの巻の印象がそこしかないのか、となりそうですが、実際うららさん話とか、調香師のヤバさとか、あるにはあるんですが、それが霞んでしまうくらいに、ユリアちゃん先生と山吹さんのレズセが堪らなかったのです。というか、先述通り色々と憶測を飛ばせたりする場面も多く、こんなエロエモを観測できた私は特別な存在なのだと感じました。と、ヴェルターズオリジナル顔になるのもやんぬるかな。私があげるのはもちろん、ユリアちゃん先生と山吹さんのレズセです。
 錯乱はさておき。
 このレズセの凄さは、ちゃんと話の佳境の中で重要な情報のやり取り、なのにレズセしながらというので、情報が頭に入ってこないにも程がある、でも読者側は大体何があったか分かってるのでクローズアップされたとこ以外はレズセしてる……。という慄きをしてればいいという気配りも仕上がっています。それもあって、えらいことになったぞ……。とシマコー顔ですよ。すっげえ!すっげえすっげえ!!
 ということで、色々話は展開し、この漫画のフィナーレも見えつつあるのに、それでもレズセが気になってしまうのが、『ムルシエラゴ』23巻なのでした。レズセが有難いのに尊さも満ちて、古今無双のレベルでしたよ……。