格ゲーが衰退するだろう遊星。なあクロウ。ええ、ジャッケロオ!!

この項について

 世の言説の大体のことはなあなあする私ですが、偶に見てイラァ、とする言説があります。それが格ゲー衰退論です。聞くとついついダークシグナー状態の鬼柳京介の顔になって題の言葉を発声してしまいます。
 とはいえ、すぐに先生状態の鬼柳京介になって、「やめろ」と呟くだけになりますが、今回は妙に滞空時間が長いので、長文として吐き出してみたいと思います。あまり脈絡がないかもしれませんが、そういうことをするためのblogなので、その点は無視していくのでお覚悟を。

特に参照する元ツイートとかはないんよ

 発端のツイートはあるにはありますが、いいねもつけてなかったのでもう探すことは叶わないとこに行ってしまいました。なので参照する元ツイートはありません。ただ、格ゲーが衰退する! とか言うのはスルーでええねんで、と言う内容でした。そこから、思考がつるべ打ちというか、堰を切ってきたのです。
 お前は衰退する歯止めになろうとしたことあんのかよ! というやつです。
 やめろカカシ。その言葉は俺に効く。やめてくれ。
 そう言う衰退を座して見ていた者の自虐はさておき、衰退なんて軽々しく言うな! というよりは衰退なんて今更のこと言ってマウント取ったつもりになってんじゃねえ! と言いたいのです。ですが、そもそもなんで衰退って言えば上が取れるとなっているのかがよく分からん。ある意味で当たり前なことなのに、そういうと偉ぶれる、と言うのが心底分からない。
 それ、何も偉くないし、そもそも座して見ていたなら恥いるとこじゃないか? なんですよね。俺は恥じる。なのでそれで上が取れるとするのが本当に理路がサッパリ分からん。なんか通ぶったムーブなんすか?
 格ゲーは衰退するよ。必ずする。と、『仮面ライダーゴースト』のOPみたいな言い草ですが、とにかく衰退なんて当たり前にあることなのに、その当たり前を言ったら上が取れる、とか思っているのは端的にクルクルパーやろ、とか思う訳ですよ。

衰退、少しマシになった気がしもうす

 とはいえ、格ゲーは少しは衰退からは離れた感もあります。『ストリートファイター6』が格ゲーの裾野を、僅かばかりなのかもですが広げたことは昨今の格ゲー界隈では大きなトピックです。
 ここで大きいのは、格ゲーの裾野を広げるムーブをして、それで実際広がったことです。詰まるところやりようがある、というのを実際に示せたのがとにかくデカい。この流れに他のゲームが乗れるか、というとよく分からんのですが、狙ったコースにきっちり刺さるのを見せられては、他の格ゲーメーカーも黙っちゃいられんだろう、とか思います。
 喫緊では『鉄拳8』が目ぼしい大作ですが、格ゲー冬の時代を単身で乗り越えた鉄拳シリーズがこの流れに乗れるのか、あるいはまた違う潮流を生み出すのか。この辺はしっかり見届けたいところです。
 さておき、格ゲー衰退の話をちゃんとすると、格ゲー人口が多かった頃というのがまず特異点過ぎて、そこから見ると大体今は衰退していると言って過言ではなくなる、という面もあります。格ゲー両2*1こと『ストリートファイター2』と『バーチャファイター2』でのアドは、どちらも優れたゲームだったというのはありつつも、それ以上に何かしら神所謂GOD機関が関係しているのでは? というくらいに超アドでした。そこから見ると、どうしても今の格ゲー界隈が衰退の方向にあるとするのは勝利など容易い! レベルで簡単なことだと思います。
 といったところで、具体的な数値については良く分らない、というのが実情です。アーケードの売り上げがどれほどだったのか、という実数値はどこにもないだろうし、基盤及び筐体の売り上げを見るのが一つ正道でしょうけど、インカムの方はそれ以上のゲインがあったわけだろうし、つまり分け入っても分け入っても藪の中で、突いても出てくるのが麒麟児では対処のしようがありません。
 何が言いたいかと言うと、衰退というにはそれなりのデータ、エビデンスがあるんだろうなああん? ということです。どこをどうとって衰退って言葉使ってるわけ? エド戦争、戦ったわけ? ということです。その辺の肌感覚だけじゃないよね? という感じで若干の怒りがある訳ですよ。

怒りの矛先

 正直申しまして、衰退するよ、必ずする。という立場ではありますが、それでも上取りの為だけに衰退する、という言葉を使う*2輩にはイラァとするのはしょうがないと思っていただきたい。自分で言うのはいいけど他人に言われると嫌なのだ! というのもありますが、衰退する、からどうしたというのか、と言う部分もあります。衰退する、だからこそだろうがっ! とコミックマスターJさんも言っています(言っていない)。
 衰退するからもう関わらない、なら上取ってないでとっとと退散しろよ、というのもありますが、衰退するからこそ最後まで付き合う、という腹積もりもないのに衰退するなんてこと言うなよ! というやや小暮的過激派な部分もあります。衰退しても究極困らないっちゃあそうなんですが、でも俺が衰退する、という時は相当な時やぞ、という気持ちなので、軽々に口にする人をどうしてもケーッ! と怪鳥音で威嚇したくなるのです。お前のその衰退と、俺の衰退は違うんだぞ! と言う謎ムーブです。
 そりゃねえ、格ゲーは先細る可能性は高いものです。ある程度腕前を他のゲームに活かせるからこそ命脈を保っているけど、それゆえに先が細くなるのもまた必定。強い人が順繰りで強い、という構造は維持されるべきなんだけど、でもだからこそ新規が厳しくなる、という面があります。経験値が物を言うなら、経験がないと入っていけない世界に見える。
 この部分の緩和こそが格ゲーの喫緊の課題だった訳で、スト6はそこをモダンで開拓しつつ、対戦がエンドコンテンツとして機能するようにワールドツアーを入れたり、適当適宜に遊べる空間としてバトルハブを作ったりして、経験値の問題を比較的、あくまで比較的ですが、解消したのが大きかった。このまま進んでいけば、やはり新規と経験者の差は出てきますが、言ってしまうとそれはないといけないものでもある。昨日やり始めた人が一年やった人に早々に勝てるのでは、やはり不満が出るだろうし。実際問題としてはそういうことは往々にしてあるんですが、それでも納得の問題でな?

格ゲーは本当に衰退しているのか

 個人的に言えば格ゲーは上手くランディング出来ていると思っています。一時期、つまるところ新規がいまいちだったころも経験しているので、現状は多彩な新作格ゲーがあるし、古い格ゲーもやれるし、最高では? という知見としては参考にならないものしかありません。steamでGGSTもあるし、スト6もあるし、鉄拳7も安売りで買ったし、SwitchにはGGとかニンジャマスターズとか月華の剣士とかサムスピ天草システムもあるしわくわく7もザランブル2もある。好きな格ゲーに思うさまアクセスできる。最高では?
 なので、衰退はあるだろうけど、格ゲーはまだまだ衰退してほしくない、というのが率直な意見です。今の最新作が過去作として扱われても、まだ楽しめる人がいる時代がきて、その時代の格ゲーを楽しめたらいいな、とか思うのです。流石に、年若い人と対戦は荷が重いので、同年代と対戦、という枠組みがあるといいなあ、とか。ゴルフのシニアプロみたいな扱いがあるといいなあ。もしや、年齢マッチング、ありか?
 とか書いていたら大体気持ちの昂りが収まったので、ここで特にまとめず終わろうと思います。先に言ったようにそういうとこだからな。
 ということで終わり。したらな!

*1:今、勝手に命名

*2:無知蒙昧の