GGST楽しんでますという話
皆さん、ギルティギアストライヴ、つまりGGST楽しんでますか? 筆者は健康です。
という脈絡をファフニール! とぶっぱなしつつ、話を始めます。
聞いておいて自分が答えないのも無いので、答えるなら、もう超楽しいんですよ、GGST。下手の横好きで格ゲーはいろいろ手を出してきましたが、その中でもトップ三指に入る楽しさです。一番好きな格ゲー、ギルティギアゼクス、つまりGGXの次くらいは確実にある状態です。
何がそんなに楽しいのかよー、孫という名の宝物感すると、とても格ゲーしている、という感覚があると言えばいいでしょうか。
格ゲーしている、という感覚は言葉にするのが中々難しいんですし、属人性も高いのでほとんどバズワードなんですが、一番個人的にしっくりくる解答が、格ゲーしている、なのでそう言う事にします。
“格ゲーしている”とは
話をまともにするつもりが無いので脇にいきなり逸れますが、個人的な格ゲーしているについて少し掘り下げます。
そも格ゲーは何をするかという話が、まず根底です。ここに対する考えは、先述通り千差万別なんですが、私の場合は、思ったようにキャラを動かせる、というのが重要だと思っています。
アクションゲームは究極、キャラを動かせるのが楽しい、というものです。格ゲーも先祖はそれなので、当然動かせるのが楽しいのがその根底になるのは理の当然といった趣です。
しかし、格ゲーには更にもう一段があります。つまり、そのキャラの理を持って相手を倒すという段が。
まあ理を持ってでなくてもいいんですが
格ゲーの動かしていて楽しい、というのは最終的にはそれで相手を倒せたら楽しいになる訳です。
これはどの対戦型ゲームでもあるものですが、同時にある意味では縛りであります。そのキャラのムーブが強くなければ倒せないからです。弱いので勝つ、というのは大変ハードルが高い。
その辺に関しては、他の対戦型ゲームだと弱い戦術は積極的にしようされないものですが、格ゲーはそこが他のゲームと違うところもあります。そのキャラの動きが面白いから弱くても使う、というのがわりとそらそうよ、されるのです。
この辺は、直接動かせるから、という部分が大きいと思います。そのキャラの理、というのが楽しいから使う、そして勝つという層がいるのです。この辺の、そのキャラの理という部分、キャラ特有の動きというのはFPSにも輸入されている、あるいは交換しあっている部分であり、全く理の異なるキャラクターを集めて戦う、という大きな意味での雛型を作ったスト2は返す返すも偉大なゲームなのだと感じました。
名残雪というキャラクターの特性について
では翻ってGGST。このキャラクター特性から考えると、大変素晴らしいんじゃあ、ないでしょうか……。とCV稲田徹で懐に写真をしまうムーブをしてしまうくらいには、このゲームのとりこです。なのでバイアスがある、偏っているという点には十分に気をつけてください。
そう言う予防線をカカッと貼りまして、GGSTのキャラクター特性について書いていきますが、自分で良く分かっている、最低ラインには立っているという盲信があるのが名残雪だけなので、名残雪の話をしていきます。
名残雪がGGSTという格ゲーにおいてどういうキャラか、というと、非常に興味深い位置にいる、というのが個人的な想いです。
それでは分からん、というのは分かりますので、もうちょい砕いていきますと、GGSTの基本的な理の微妙な外側を回る感じが堪らん。と言ったらいいでしょうか。
機動力
ギルティギアつまりGGシリーズというのは、機動力のゲーム、という側面があります。ストリートファイターシリーズを標準とするなら――だというのには一考の余地がありますが、話がまとまらないのでスルー――機動力が格段に上がっているタイプのゲームです。
ダッシュは他のゲームでもありますが、二段ジャンプと空中ダッシュをほぼ全キャラが標準装備しているのはGGシリーズが最右翼になるくらいには、目立った特徴です。
ですが、名残雪には、それがない! このことが生み出すワンダーランドこそ、名残雪の面白い所なのです。
機動力が無くても、できらぁ! えっ!? 機動力がない!?
名残雪のキャラ特性は三つ――機動力がない。必殺技を必殺技でキャンセル出来る。ブラッドゲージがある。――ありますが、其の中で個人的に痺れるのは機動力がないことです。
そこなの!? ですが、まあ聞きねえ。
名残雪は他のキャラより機動力がありません。
地上の行動はダッシュがない。空中行動も大変絞られています。前後の空中ダッシュと二段ジャンプがないので、跳ねたらそのままの軌道で降りていくしかありません。
この潔さが心を打つのです。特性三つのうちの一つである、必殺技で必殺技をキャンセル出来る、という他のキャラではお出しできない要素をもっているからこそ、跳ぶ時は命がけ。そういう仕様だと勝手に考えているからです。
また、空中機動が一定だからこそ、地上戦をきっちり考える必要がある。つまり跳びに頼るのではない! という言いつけとしてこの機動力の無さは、一種縛りとして機能しているのです。*1
必殺技に空中で使えるものがないのも、リーチや判定に優れた技が多いのも、移動技が使いやすいのも、どれも地上戦をどうするかという一点に絞られる形になっています。
この、このキャラの主戦場は地上戦! というコンセプトをある意味押し付ける為に、この機動力の無さはあるといって過言ではない。その思想のピーキーさに、やればやる程惚れこんでしまうのです。
不香のやることか! 不香だから、やれんだろお!!
さておき、名残雪の機動力は無いようなあるような書き方をしてきましたが、先述の通り、空中の動きは鈍いし限定的です。
だがしかし!
まるで全然!
地上にあっては無機動力とは程遠いんだよねえ!!
という、無機動力ってそもそもなんだよな発言が出来るくらい、地上の移動系の不香は用途が多岐にわたります。それについて詳細を語るとマジで沼なので今回はあえてしませんが、便利という理解で間違いないです。
しかし、これも簡単に使えるという訳でもありません。
他のダッシュキャラがフォルトレスディフェンスでダッシュから即ガードという急停止を使えるのに対して、不香は急に止まれません。ガードするにしても最低ラインの移動をしないといけない。だから適当に出すと相手に殴られるリスクが大きい。
それに必殺技なので名残雪の特性の一つ、ブラッドゲージが蓄積してしまいます。これもあるので、普通のキャラがやるように気軽にダッシュ、という訳にはいかないのです。
そんな微妙なとこのある機動力なのですが、だからこそ使うタイミングを練る必要があるし、キャンセルから出せるので使い道は広い。そこが、他のキャラの機動力とは違った魅力として、名残雪に植わっているのです。
もう一つの機動技、冠雪について
不香という機動力がある点は上記の通りですが、もう一つ、名残雪には機動力となる必殺技があります。
それが突進技の冠雪です。
突進技が機動力となるのか? という点に対しては、素直に、その突進技、YESだね! と答えたいと思います。
爾来、突進技とは接近技でした。
近づくことが出来る攻撃技というのは、スト2ダッシュのバイソンのダッシュアッパーのように色々と存在しています。
攻撃判定を出しながら近づく。しかし、その代償は基本的に確定反撃がある、当てられるリーチが短い、など様々です。バイソンのダッシュアッパーレベルの技はそうそうありません。
その近づきつつ攻撃して安全なダッシュアッパータイプの技に、冠雪のエントリーだ! というレベルで、冠雪の性能は優れています。
攻撃のリーチもしっかりあり、しゃがんでいたら当たらないということもなく、更に確定反撃が無くガードさせても五分状況。
そんな都合のいい技。それが冠雪です。
地上機動力の二正面作戦
さておき、そろそろ思われているでしょうが、そうです、名残雪は移動に優れた技を保有しています。地上に限って言えば、機動力、無い訳じゃないのです。
色んなとこからキャンセルで出せる不香。ガードされても問題ない、ぶっちゃけ偶に当たれば御の字の冠雪。
どちらも、他のキャラにはない機動力です。
ですが、そこは流石の石渡大輔の配剤。適当に使っていくことは出来ません。迂闊に機動力を使い過ぎると先述のブラッドゲージが溜まってしまって、酷い目に遭います。
とはいえ、そこがいいんだ……。とスパロボα外伝屈指の名シーンで魅せるキッド・ホーラの笑顔になるくらい、そこがいいのです。
不香も冠雪も、どちらも他のキャラの接近法とは毛色が違いますし、性能自体もいい。でも、使い過ぎるとブラッドゲージが溜まる。ゆえに、他のキャラよりも接近に関しては繊細にしないとなキャラなのです。
その繊細さに、惚れた! というのが、私が名残雪を使う理由の半分くらいであります。やればやるほどその繊細さとゆえに溢れる、通した時の気持ちよさ。普通にダッシュだったら、味わえないアトモスフィア。
この辺の玄妙さこそ、名残雪のキャラクター特性として主張していい所だと思います。
残り半分を語らず今回はここで〆ちゃうんだなあ、これがあ!
てらてらを書いてきましたが、名残雪の接近に対する思想、キャラクター特性が超好きなんですよ。他の格ゲーでも移動技持ちはいますが、ここまでの楽しさに満ちた感じなのはそんなに多くないんです。
特に、デメリットがあるゆえにモリモリ使えない、というのが他にない。だからこその性能がある、というのと、だからこその使用法の思考が要る、というのが合わさって、考えが要るキャラとなっています。
そこがいいんだ……。とまたキッド・ホーラ顔です。そういう、簡単ではないからこそ楽しいというのが、格闘ゲームのキャラクター特性にはあるのです。ある種の弱さがあっても、面白いところがある。そういうこと、だからこそだろうがっ、とコミックマスターJ顔するのが、格ゲーでは普通にあることなのです。
そういう意味では、名残雪は大変いいキャラクター特性を持っている、と言えるのです。
さておき、名残雪の良さの残り半分、コンボの面白さについては、またいずれ語ることもあるかと思います。
先に不香の面白さについてつらつらするかもしれませんが。
ということで、今回はここまでぃ!(擦れ声&机打)
追記
4か月目の名残雪ぐらい大目にみてよ。(今再び、名残雪適当語りにて) - オタわむれ 日々是戯言也blog
片割れが出来たので、ここに繋がりを持たせておきます。
*1:とか言いつつも、自分のプレイスタイルはバッタなんですが、それはまあ置くとして。