不香を押し付けていくスタイルが気に入らないのよ。(GGST適当語り)

GUILTY GEAR -STRIVE- - PS4

名残雪の不香という沼

 皆さん、元気にギルティギアストライヴ、つまりGGSTを楽しんでいますか? 結構! ますます好きになりますよ!(轢殺フラグ)
 今回は、名残雪の不香という沼について雑に語っていきたいと思います。
 名残雪においては貴重な移動技、不香。ぱっと見は単純な接近手段ですが、色々と使い道が多い技で、なのでそれについて詳細を語ると沼る。だからこそだろうがっ、とコミックマスターJさんも言っているので、今回はどういう使い方をする技なのかについて、やってまいりたいと思います。

不香にまつわるエトセトラ

 いきなり始まったこの項なので、不香のことを知らない、という方もいらっしゃるかもしれない、ということで予防線として不香について軽く説明します。
 不香は、GGSTにおける名残雪のもつ必殺技の一つで、一定距離を高速移動する、所謂移動技です。スト5ならかりんの神月流歩行術 刹歩と似たような感じだと思っていいでしょう。とはいえ、刹歩と違って攻撃は出ず、ただ移動するだけの技です。
 ですが、この単純な移動技が、ゲームとしての部分とキャラクター性能としての部分によって、他のゲームにはないアトモスフィアを醸し出しています。
 まずゲーム、つまりGGSTとしての部分は、ほぼ全ての通常技にキャンセルが掛かることがあげられます。名残雪もその例に漏れず、遠S三段の三段目とダスト以外の通常技がキャンセル可能です。つまりほとんどの通常技からキャンセルで不香が出せるという事です
 キャラクター性能として、つまり名残雪としての部分は、必殺技が必殺技でキャンセル出来る、という特性です。これにより、必殺投げと不香以外の必殺技はキャンセル可能であり、つまりそれらから不香が出せるという事です。
 これにより、なんか当てたら不香で動く、というムーブが可能になり、名残雪の独特の機動力が発揮されます。
 不香とはそういう技なのです。

不香の使い方その一 移動目的

 不香の使い方は様々ですが、まず使い道としては単純な移動目的があります。
 名残雪はダッシュが出来ないという、機動力のゲームであるギルティギアシリーズではかなり異端のキャラです。
 ですが、だからこそその代わりに不香が存在する、という側面があります。ダッシュするのと同じように、距離を詰めるのに使う、という形です。
 普通のダッシュに比べると不都合な面も多いですが、不香一回で行ける距離に相手がいて、牽制を警戒しているところを不香からの投げで崩す、という使い方も。特に名残雪側の牽制リーチの、丁度いい辺りから一回で投げに行ける為、牽制をより活かせる手段でもある訳です。
 また、前述通りに通常技、あるいは必殺技から出すことが出来る為、例えば遠S三段の二段目にキャンセルを掛けて三段目をガードしようとする相手に接近して投げる。
 あるいは飛び道具の粒雪を盾にして不香から強引に打撃と投げの択を迫ったりと、攻めのアクセントとしての移動技として大変重宝します。

不香の使い方その二 コンボ素材

 コンボ素材として移動だけの不香が有効なのか? と思われるでしょうが、そこは名残雪の特性、必殺技からキャンセルで出せる、というのが効いてきます。
 コンボ素材として使う場合はほぼ垂雪一段目キャンセル不香の形で使います。垂雪一段目が打ち上げる属性をもっているので、そこに不香でキャンセルをかけ、浮いた相手に追撃、というのが基本パターンとなっています。メジャーなコンボとしては、
 近S>垂雪一段目キャンセル不香>屈K>近S>遠S>S>S
 があります。起き攻めの択としての近Sからそこそこのダメージと横運びが可能で、BG回復も早まるやつです。これがあるので、も近Sには垂雪まで入れ込んでおく、というムーブも推奨されるくらいです。
 他にも、屈HSカウンターヒットからの追撃に行く場合も、不香の移動が有効です。屈HSカウンターは結構難度が高いですが、屈HSの判定の広さと強さは折り紙付き。そして跳んでいる相手にカウンター取れるとかなり追撃を狙いやすいので、遠い時は屈HSに不香入れ込みでも問題ないくらいです。ガードされていても、着地際を狙う事も出来るので、一挙両得という風情もあります。
 屈HSカウンター>不香>近S>遠S>S>S
 という感じが狙える距離なら、割と適当に屈HSを振るのもあり、という判断も出来ます。

不香の使い方その三 起き攻めパーツ

 起き攻めパーツとしても、不香は有用です。パーツとしての効用は、相手に接近出来る、という部分です。
 相手の起き上がりにいいタイミングで接近出来ていると、投げと打撃のシンプルな二択が狙えます。この単純な起き攻めをする為に、不香は効果的なのです。
 ルートとしては、相手のダウンに攻撃を当て、それを不香でキャンセルして接近すれば、いい感じに密着が狙える、というものです。
 ダウン追い打ちは主に威力と後の展開がいい前HSと、リーチが長く接近も出来る前Kが主です。基本的に出来るだけ前HS、どうしても遠い時は前K、という使い分けです。
 また、投げ、あるいは必殺投げの後の微妙な距離からの起き攻めにも、不香ならきっちり詰められて択に持っていけます。歩いてだと間に合わない間合いなので、本当に不香様様といったところでしょう。

もうちょっと沼な

 大体の使用法は上記三種ですが、細かいネタはあります。慣性移動と慣性消しです。
 慣性とは、他のキャラならダッシュの慣性を使ってジャンプや攻撃を伸ばす方法ですが、名残雪の場合は不香の慣性を活かしていくことになります。
 慣性移動は、前不香なら前方向、後ろ不香なら後ろ方向にキーを入れておけばすーっと移動します。
 特に前移動ならちょっと遠くてもすーっと歩いて投げる、と言うのが可能です。
 慣性消しはこれの逆で、前不香なら後ろ方向、後ろ不香なら前方向にキーを入れていれば、慣性を消してすぐ止まります。
 これを活用すると、後ろ不香をすぐ止めて相手の反撃を空かして攻撃する、という事も可能です。実戦的な後ろ不香は大体この慣性消しを使うので、覚えておくといいでしょう。
 そもそも後ろ不香の使い方、というのもあります。相手から離れるという選択としてはかなり有用でして、例えば垂雪はガードされると反撃される可能性がありますが、後ろ不香を使うことで安全に離れることが可能です。
 また普通はお互いで択りあう冠雪後の展開でも、慣性消しも交えて逃げて様子を見る、という風に使ったりします。
 こういう細かいネタも、不香には含有しているのです。

不香ってホント沼

 ということで、名残雪の必殺技、不香の紹介でした。なんで紹介しだしたかというと俺にもよう分からん。と承り声、つまり小野大輔ボイスです。なんか昂ぶって書いたら不香の紹介文章になったのです。
 さておき、不香は本当に沼です。例えば移動手段としてキャンセルから出す、という部分の理路とかまだ込み入った話は出来ますし、起き攻めの時に慣性消しを利用して相手の無敵技ぶっぱを寸ででかわすネタとこかもあります。
 ただ本当に細かくなりすぎるので、今回は泣く泣く削りました。それでも十分に沼なのが分かっていただけると、書いた甲斐があったというものです。なんで書いたか本当に良く分からんのですけれども。
 まあ、そう言う訳で今回はここまで! ご清聴ありがとうございました!