GGSTにおける不香使用法(私的名残雪ピンポイント攻略)

GUILTY GEAR -STRIVE- - PS4

この項について

 ここでは、名残雪の必殺技の中で、移動技にあたる不香について、出来る限り深掘りしてみよう、というのをやっていきます。
 不香は名残雪としては元々よく使う技でしたが、バージョン1.18で仕様変更があったので、更にどう使うかというのに幅が出てきました。
 なので自分の覚書がてら不香について詳述、出来たらいいなあ、とやっていきたいと思います。インプットしたのをアウトプットして理解を深める、というやつですね。御託はいい。始めよう。(ガイル顔で)
 ということで、それではいってみましょう。

まず不香について

 236+Kで前への高速移動。214+Kで後ろへ高速移動する技。それが不香です。
 細かいテク抜きならかよう、簡単に説明できる技です。ちなみにブラッドゲージ蓄積量は3ゲージある中で、1ゲージの2割から3割くらいです。
 細かいフレーム周りはそのまま持ってくるのがあれなので、ググれ。ですが、基本的にそのまました場合では結構動作フレームが長いです。
 ただ、慣性消しという動きを入れれば動作時間は少なくなるし、バージョン1.18で動作途中に必殺技でキャンセルも出来るようになりました。なので大体動作をキャンセルする感じになる、かと思いきや意外と普通に出し切る場合も多い。そういう技となっています。

どう使うかについて その1 移動技として

 基本的に移動能力がさっぱらぱーな名残雪において、不香の移動速度は大変ありがたいものです。通常の立ち回りでも、一気に移動していく動きは使う事になります。
 とはいえ、他のキャラのダッシュとは違い一定距離進むまで止まりません。つまり一定時間ガードできないので、迂闊に使うのは危険ではあります。これで無敵時間もありません。
 よって、使う時には色々手管を使う必要があるのです。
 その手管をみていきましょう。

手管その一 キャンセルから

 その手管の一つが、キャンセルから出す、という、必殺技ゆえに出来る行動です。ベタベタですね?
 これは相手をガードがちにすれば、安全に接近出来る、というわかりやすい理路ですが、実は意外と簡単な話ではありません。単純に出した場合、割り込まれるポイントだったりするからです。
 実際不香の全体フレームが長いので、HS類のガード硬直が長い技から出しても相手の発生の早い技で潰される可能性があるのです。当然、早めに止まる手もありますが、それでも発生の早さや距離によっては反撃を食らう可能性もあります。
 なので、接近していくなら、より相手をガードがちにする選択を考えなくてはなりません。ここから虚々実々の不香の隘路が待っています。
 それでは、不香使用法の隘路に向かいましょう。

隘路的思考 一・不香、出す出さない

 まず最初に考えられるキャンセルからの厳しい道、隘路である不香を出す出さないを考える段階から始めましょう。
 基本としては、通常技からだろうが必殺技からだろうが、接近の前不香には確実な隙があります。なので、無造作な暴れや、明確に狙ってこられるとただの隙にしかなりません。
 なればどうするか。というので、隘路としての、不香を出す出さないが励起してきます。
 これは例えばHSから出す、あるいは出さない、という具合の話です。反撃を受けにくい行動に、不香を足すか足さないか、ということです。相手に常に不香を狙う訳じゃない、と言うのを見せる動きですね。
 この場合の出さないは、不香は出さない、という意味合いもあります。つまり、HSから不香だけではなく、冠雪や粒雪などの攻撃を出して、相手をガードに意識を持っていかせるムーブです。そういう風に他の必殺技を撒き餌をして、不香を通す。そういう思考になります。
 この辺は明確な正解はなく、相手や状況次第なので、中々思考の隘路と言える部分です。そもそも出さない、というのが分かりにくいかもしれませんが、そこも含めて隘路なのです。

隘路的思考 二・慣性消しと中途キャンセル

 出す出さない以外にも思考の隘路はあり、それが慣性消しと中途キャンセル。慣性消しは前不香なら出してすぐ後ろを入れれば一定の距離で止まることができます。これは一見隙がなくなりそうですが、先にも既述したように一定距離は移動するので、そこで十分反撃されます。安定ではありません。
 ですが、慣性消しのメリットは、繰り返しですが 進む一定距離は短くなることです。これによって、遠SやHS先端から出して慣性消しをすることで相手の発生の早い小技をスカすことが可能になります。
 これに対して長い攻撃を、となるなら、そこで中途キャンセルの出番がやってきます。垂雪で存分にカウンターできるタイムです。
 相手が下手に手を出せば、かっつりダメージが狙えるのが、中途キャンセルの垂雪です。単に出が遅い技を狩ることも出来ますし、上半身無敵の部分で狩るという事も出来ます。
 とはいっても、ここを無理して垂雪カウンター狙うのも危ない場合もあります。それなら安定でとりあえずガードするか。という思考にもいきつきます。考えの隘路がここにも繋がっています。
 ここにはもう一段あるんですが、それは手管として換算するようにします。ここまででごちゃごちゃしてきましたからね。こんがらがら。

まあ色々言った訳ですが

 とりあえず、こんがらがるところをあえてこんがらがった形で語りました。長く書きましたが端的にするとド安定行動というのが無い、といったところでしょう。
 それだけ前不香を通すというのは難しいのだ、ということなんですが、この辺のガチャガチャした思考は名残雪使っている感が強いです。有用な移動技に対する思考、というんでしょうか。そういうのを煮詰めるのも楽しいです。
 先に記述しますと、他のキャラも大体そうですが立ち回りに100%正解の動き、というのがないからこそ考える余地があって楽しいんですよ。そういう部分が、前不香を通す、というのにはある、という理解でこの際いいとしましょう。
 しました。
 はい次!

手管その二 コンボパーツとしての不香

 不香は、基本は移動手段ですがコンボパーツにもなります。ただ移動するだけで価値があるのが面白い所です。
 一番使うのは、垂雪一段目をキャンセルするパターンです。これは不香をコンボに組み込む場合ほぼ9割を締めるムーブなので、垂雪を出したら不香をする、というセットで覚えてもほぼ問題ないくらいです。残り1割は局所的なので、より垂雪>不香は組みという傾向が強いと言えます。
 もっと言えば垂雪>不香>近Sまでがセットといっていいんですが、ここで注意が要るのが近Sを当てる前に慣性を消すのかそのままいくのか、です。
 相手を打ち上げた位置、ヒット数、始動の技など、場面場面で不香の慣性を消すか消さないかのジャッジをしないといけません。この辺は覚えゲーしてもいいし、コンボ練習積んで大体の感覚を得てもいいとこです。
 よくある形として、遠S>Sの2ヒットあるいは屈S始動で冠雪経由なら慣性は消さずに行くとベネ。遠S>冠雪の後なら慣性を消す、って感じであります。この慣性を消すのに屈Kを絡めるとかもありますが、あとは趣味に合わせて覚えたり感性に沁みさせたりしていきましょう。
 とりあえず、コンボの場合は垂雪とセット、と覚えておけば、大体コンボはなんとかなります。垂雪キャン不香はそれだけ偉大なのです。

手管その三 密着起き攻めへの布石

 などと大仰に書きましたが、単にダウン追い打ちからキャンセルで出して密着起き攻めを狙う形に持っていく時に、不香は便利だ。と言う話です。
 ここは先述のコンボで使う不香の残り1割も関係してきます。コンボの締めとしてダウン追い打ちした後に、不香を出す、というムーブがそれに当たります。そこには、冠雪>不香>ダウン追い打ち、のような流れも存在します。そういう意味で残りの1割な訳です。
 話が逸れました。密着起き攻めの話です。
 この密着起き攻めを狙う不香、というのは、自然コンボの後に、ダウン追い打ちからと言う形になります。
 これが中々状況次第というところで、ダウン追い打ちに使う技によってその後の展開が変わってきます。
 一番狙いたい前HSからは、攻撃ベクトルの関係上、かなり安定して不香からの起き攻めに向かえますが、意外とダウン追い打ちとして当たらない場合もあり、また先端の場合は少し起き攻めしにくかったりも。ダメージもあり安定しやすい方らですが、難点もあります。
 前Kでダウン追い打ちすることもあります。これの利点は前HSより発生が早いのでダウン追い打ちとして成立しやすい点と、少し前に移動するので当たれば安定して密着起き攻めが可能です。欠点としてはブラッドゲージ回収がない点と、威力が低い点。地味ですが、そこが明確に欠点になる場合もあるのです。
 屈Sでダウン追い打ち、というのもあります。リーチが長く、発生もそこそこで扱いやすいですが、当たると相手が横方向にずれる攻撃ベクトルな技なので、そこから密着起き攻めは難しいとこがあります。これを使う場面が大体上二つが届かない位置、つまり遠い場合なのもあり、これの後用の詰め方を考える必要があるでしょう。
 もうちょい細かく起き攻めの話が出来ます。投げから生不香で、とか。そこを語りだすと流石に主旨から外れるのでそっちは、
hanhans.hatenablog.com
 を参照して頂けるとありがたいです。大体まとまっているはず。

手管その四 固めの選択肢としての不香

 移動技で固めとはこれ如何に、ですが相手に不香を押し付けられると、固めというムーブとして成り立つのです。ここにも色々とあります。
 ちなみに、隘路の話でもう一段ある、といっていたはここのことです。
 ここで使うのは主に後ろ不香です。遠S>Sや近S>前K>冠雪などの行動の後に、後ろ不香を出して、逃げるのではなく、途中で慣性消してまた攻撃して詰める、というのが主なる使い方です。
 後ろ不香で隙のある技をフォローしつつ、また攻撃を当てる、というムーブですね。相手が前不香、あるいは確反とみて行動するとこを、かわして攻撃する。そういうムーブです。
 ただ、いつまでも不香出しててもBG溜まるばかりですし、いつかは離れきってしまう。そこで隘路に戻り前不香を通す、という考えが必然的に湧いてきます。
 ここで不香の前と後ろのモーションが見切りにくい点が効いてきます。固めとして後ろ不香を使いながら、いきなり前で投げてみる。あるいは相手の前を潰す最速行動に屈Sや途中キャンセルの粒雪を刺す。そういう風に固めの中に揺さぶりもいれていけます。これもまた不香の為せる技なのです。

〆と参りましょう

 不香の使い方、大体書けたかと思います。連続不香とか小ネタもありますが、本当に小ネタなので今回は省略しました。いいネタが浮かばなかったのもありますが、まあそれはそれです。
 他の技の細かいとことかも書けそうですが、これくらい書けたのはやはり不香のポテンシャル、といったところでしょうか。書いてて色々考えられて良かったです。
 ということで、不香使用法でした。何かの役に立てば幸いですが、個人的にまとまったのでそれだけで需要が満ちています、よ!
 とかなんとか。