ネタバレ?感想 小野中彰大 『魔法少女にあこがれて』8巻

魔法少女にあこがれて (8) (バンブーコミックス)
魔法少女にあこがれて (8) (バンブーコミックス)

 大体の内容「マジアアズールさんはどこへ行くの?」。序盤の7巻での出来事への終幕からインターバル、にしては色々あったけど、しつつ、いきなり謎の恐怖館編に突入していくのが、『魔法少女にあこがれて』8巻なのです。
 謎の恐怖館編の方は9巻に続くだったので、とりあえず変身できない! からのそれぞれバラバラになってわちゃわちゃする形も良かったです。偶に違うメンツで揃うと面白いの法則。
 しかし、個人的にはその前の辺りでマジアアズールさんがなんか頭おかしくなってしまっている点が気になり過ぎます。
 言ってしまえば、初登場からこっち、マジアアズールさんがおかしくないタイミングは少なかった。初登場くらいだったか、まともに動いてたの。その後はマジアベーゼに陥落されそうになってたからの、それを乗り越え真化して、ですがなんか変な確信を持つようになっています。
 どうにも、ダメージとかにも愛を感じるようになっている、というので一周回ってあたおかに。どうしてそんなことに。一応、やはり愛が真化には必要だというのが地味に提示されているようにみえますが、今回もそれが補完される形になって、話の理解が進みます。
 そんなアズールさんですが、どうも滝行を繰り返していたのが悪影響を与えている感があります。真化とか、崩れなくなったとかでいい意味はあるんですが、でも悪い意味でもマインドセットができてしまったというべき状態です。端的に言うと滝行に愛を感じるな。
 この辺のぶっ飛び具合は周りもちょっとついていけない感じ。7巻の出来事が落ち着いたら速攻で滝行に向かうという、マジアマゼンダもうわあ! いきなり一人で突っ走るな! っていいたくなるのもしょうがない状態でした。
 更に、ここでマジアベーゼ、というかうてなさんを滝行に連れ込むというムーブも始めます。そんなに滝行は万能じゃないでしょー! というかアズールさんは滝行にノリノリでやっているけど、そんなにノリノリにできるのあんただけだから!
 という無茶行動を繰り返すアズールさんの明日はどっちだ。いや、こっちの方が弱みが強みに裏返ったから強さしかないんですが、あまり周りも皆カジュアルに滝行ができると思わない方がいいと思います。
 という滝行ですが、うてなさんにはドンピシャでした。そこで己に問いかけ、それに効能が発生するのです。瓢箪から駒! にも程があります。
 とはいえ、うてなさんは滝行で、己の欲情と己の理性ががぶりよつして一悶着し、しかし欲情と理性がともに同じ回答に辿り着くことで一つ己の皮をむきました。欲と理性が一つの軸を持った! というので強キャラアトモスフィアが強まりました。そしてあの力というのが真化によるものでもないことも明らかになりました。まだ真化してないのにこの強さ? そりゃ目を付けられるわ。
 その部分が、あの謎の魔法少女戦で攻撃がいつもようにならない、からのならその面の皮が剥がれたらどうなるか見てみたい! という方向性をもったことで、完全に欲と理性の合わせ技をものにしたのだな、と感じさせてくれました。やり口がおかしい。
 ここはとてもかっこいいシーンでしたが、うてなさんはどこへ行くの? という疑問も感じさせるなかなか味わい深いものでもありました。やり口がおかしい。
 というか悪の首領が持つ信念じゃないんよ。完全にうてなさんってカテゴリーなんよ。そりゃキウイさんもあちこちで惚れムーブするわ。一応かっこいいから。かっこよさがそこで出るのいいのか、だけど。
 さておき。
 恐怖館で散り散りになった面々。お互いがいるので変身できない、からのそれはそうか! という反転発想で変身するうてなさん。果たして、この恐怖館をやっているやつをぶっちめるのか。他のメンツはどうなるのか。中々見せてくれますねえ!
 とかなんとか。