不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第三十六回

ゲーミングお嬢様 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

この項について

 単行本発売ッッッ!! 単行本発売ッッッ! とエンドレスで言い続けたいですが、それだと単なる電波なのでそこはあえてせず、でも単行本発売されたので皆も買いに走るのです! というパッションは大事にしたい、そういう項となります。
 嘘です。大@nani&吉緒もこもこ丸まさお『ゲーミングお嬢様』のワンワードを取り上げて、適当に語らう。そういう項です。ちゃんとした感想? いずれ、具体的には明日な!
 さておき、それではいってみましょう。

第三十六回 クソつまんねぇ

お排泄物(クソ)つまんねぇですわ!!

 言葉は百貫寺張子様のですが、これをどう解説したらいいのか。とりあげておいて手に余るムーブをしてみます。
 という冗談はさておき、クソつまんねぇとは、お排泄物並みにつまらないことです。まんまですね? ですが、この言葉を出す時、その話者はつまらないと思っているのか? という点から突破口を見出したいと思います。
 実際問題、ゲームに、特に格ゲーにおいてクソつまんねぇと思うことは、どれくらいあるでしょうか? それを紐解くにはまず、じゃあ何が面白いんだよ、という部分を解説せねばならないでしょう。
 何が面白いか。ゲーム一般で言われる言葉で、一見難しそうに見えますが、格ゲーマーにおいて、とするならわりと答えは簡単です。キャラクターを思い通りに動かし、思い通りに相手を叩きのめすこと。思う様動き、思う様蹂躙すること。
 これが格闘ゲームにおける一番楽しいことです。一応、そこだけではないとはフォロー出来ます。読みあいで痺れるような快感を覚える人もいるし、精密な動きを可能にすることが楽しいって人もいます。ですが、少なくとも張子様においてはそれは相手を適当にやって蹂躙することでした。
 なればその逆、自分の思うようにいかず、叩きのめせない。これがクソつまんねぇ、な訳です。
 さておき、自分の才によって、思うように動き、思うように倒す。これはかなり気持ちいい。そして楽しい。そういう張子様に、楽しいかと問われた隆子様は、苦しい、と返します。そこでははてな?だった張子様ですが、隆子様との対戦で、その苦しい、自分の動きたように動けないというのを体感します。
 そして、「お排泄物つまんねぇですわ!!」となるのですが、ここで張子様がキレとか表情を曇らせて、この言葉を言わない、むしろ輝かしい笑顔で言うのがポイントです。
 これについては諸説あるでしょうが、私は張子様が真に格闘ゲームの門を叩いた、格闘ゲームの面白さに目覚めた瞬間だったからだ、と思っています。
 目覚めたのにクソつまんねぇなのかよ! ですが、クソつまんねぇが分かるということは、面白いのがどこにあるか分かっていて、そこでないから思うのです。ここで、どう面白くするかに気を配れれば、一端の格ゲーマーになる。つまり、クソつまんねぇという感情を得ることで、格闘ゲームの素晴らしさに目覚め、以後もやっていきたいと思ったであろう記念すべきシーンが、「お排泄物(クソ)つまんねぇですわ!!」なのです。
 ということで、クソつまんねぇ、という時の格ゲーマーは、一周回って格ゲー超楽しい! になっているのです。まあ、本当にクソつまんねぇ時もありますがね!
 とかなんとか。