先に総評
「今月号は、結局三割ほどゲストでございますー!」
「何ぃ!? それは真実(まこと)であろうな!!」
ということで、2023年12月号でゲストがいないという状況を提示していたきらら無印ですが、やはりというか、残当というかで、今月号は後半三割ほどがゲスト攻勢となっています。
これに対して新連載は特になく、更に『それでは、ステキなセッションを。』も最終回。「俺とお前は戦うことでしかわかりあえない!!」とどっかのカリス顔になるのもしょうがないと思っていただきたい。
こういう時期はここ数年のきららにはよくあることです。どんどんと連載が終わっていくのに、新連載がもりもりとは増えない。この非対称性が、きららのゲスト攻勢に繋がっています。もっというと新陳代謝がいまいち機能してないというべきでしょう。なのでここでテコ入れして、もっと安定した誌面を! 少なくともゲストは2割に抑えてもろて。となるのです。
とはいえ、急いでなんとかなるものかというと、なので悩ましい。でもなんとかしないとジリプアー(徐々に不利)であり、大丈夫なのか。大丈夫なのか! と勝手に不安になるのが我々ジュラル星人だ。オッ、チャッ、アーッ!!
と、チャー研に処られたので、これを総評と代えさせていただきます。
個別チェック三連弾
- 千種みのり『好都合セミフレンド』
- いまだにセフレのことをセミフレンドということと間違えたままのすうなさん。事ここに至って、流石に教えた方がいいのか? となるるかさんですが、ドキッとさせられたのにプライドが傷ついたかどで、また妙な方向性に話がねじれることに。るかさん、あれだけやっておいて頬キスで済ますとか、実際ヘタレだな? ってなりますが、今までのるかさんを見てるとそういやそうだな、ってなるので、読者がこの一年追ってきたところの帰結がまだまだ先なのを思い知りました。これは実際の話になるころにはきららが終わっているな……。
- 西畑けい『きもちわるいから君が好き』
- ぼっちでも大丈夫ですよー! な西宮。いつものように寝たふりで過ごそうとしたところに、神戸さんが。なんか他の人は神戸様とか言い出したりな中、どうにもアトモスフィアのおかしい教師、芦屋さんが登場し……。というか、ここにきて西宮、神戸、芦屋の三角関係が発動したのです。何をおっしゃっているんですか!? ってシャミ子声になるくらい、唐突にぶっこまれた芦谷先生という要素。このままだとこの漫画、落ち着いちまう! という西畑先生の鋭敏なセンシティブが爆裂した感じです。でもそのセンス! 弾の選択肢がおかしい!! 読者をころころする気なんですか!?
- 福きつね『それでは、ステキなセッションを。』
- 最終回! なんかボーカルの人がこじらせて(言いかた悪!)どうなっちゃうんだこのライブ!? でしたが、こっちもちょっとこじらせた是沢さんが、しかしボーカルを導く! ということでだいぶきっちりとこの漫画収まりました。収まり方がマジで卓越しており、こんなにちゃんと収まるとは! と脱毛、脱帽しすぎて毛も抜けるレベルでした。今更ですが連載お疲れ様であります。次回作あればいいなあ……。