まんがタイムきららチェックポイント(2024年3月号)

まんがタイムきらら 2024年3月号 [雑誌]

先に総評

 最近のきららは、いかれているッッ!! と達人保護説みたいな言いかたから入りますが、最近のきららは女子女子間の関係性のアトモスフィアがおかしい漫画が多いです。それも穏当な方の姉妹仲から博打を絡めた関係やセフレ、お次はゾンビときたわ! というのでマジで今のきららは女性関係がいかれています。羽の生えたカヌーよ!
 だったら漕げばいいだろう! ということでこうなったら楽しむしかねえ! だから今のきららは女がやばい、というのを基軸として考えていきたいと思います。皆さんも、そう考えて、きららを見ましょう。
 という謎の推しをしつつ、今回の総評とかえさせていただきます。

個別チェック三連弾

  • 篤見唯子スロウスタート
    • 前回怪しげな予兆があったひろえさん。全然既読もつかねえし、やばくね? ということでひろえさんの部屋に行く花名さんだったが……。ひろえさんのトラウマというか、もうそれPTSDになってませんか? という状況。変わっていくんだろうか。花名さんの問題も、皆優しくて解決したけど、ひろえさんのはそれだけでは足りないような。でもなんとかなってはほしい。それが辛いままであるのは辛いだけですから……。
  • 西畑けい『きもちわるいから君がすき』
    • 司さんがきもちわるい行動に出そうになったその時、現れたのは顔が出てきてからこっち不穏なアトモスフィアの芦屋先生。焦る司さんを落ち着かせる手管が上手すぎて、いずれ依子さんもこのレベルに達するのか? となります。いずれこの女になる依子さん、と書くと一つの作品になりそうですが、今回の最後でやばい過ぎるのが見せつけられ、ああ、これはこじれて関係が消滅した依子さんの辿るルートなのか、と襟を正されました。俺には襟を正すしかすることがない。西畑けい先生の手の内や……。
  • 若鶏にこみ『かみねぐしまい』
    • ツギノさんが、まえなさんと血のつながった姉妹ではない、という話が勃発し、しかしそれはまえなさんには伝えられておらず、ついでにお母堂が願ったのもその辺だったよう、だけどかみさまは帰れないし、どうなっていくんだこの漫画。となっております。ツギノさん、鬱屈があるんだなあ。若鶏にこみ先生の漫画は大体そういうのですが、今回は人間関係がまだすっきりしているのでなんとかなっています。今まで混乱が多かったんだよなあ……。人間関係が分からん序盤の内に更に違う筋が構築されるから……。

今月のワンワード

  • ルッチーフ『ほうかごバスケット』から。

「かいちょー!」
「くっつかないでください」

  • 最近の漫画なので、ちょっと壁かと思った生徒会長が意外といい人だというのは当然ではあるんですが、真面目ッ子感もあっていい人だな、かいちょー。
    • 変にテレもなく、すっとやるので、それが逆に印象に残るなあ。可愛いなあ。