不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第七回

そのお排泄物回線でよくここまでこられましたわね!?

ゲーミングお嬢様 - ジャンプルーキー!

この項の説明ッ!!

 『ゲーミングお嬢様』ってあるじゃないですか。大@naniの。あれの言葉を根掘り葉掘りしてみようという戯れです。間違っても葉掘りにキレてハンドルを殴打してはいけません。いいね?
 ということで今回もやっていきましょう。

第七回『ラグ』

 ラグとは、床の一部を覆うタイプの敷き布、ではなく、タイムラグの方のラグです。つまり、時間のずれ、同期ずれのこと、とゲームで使う場合はそうなることを覚えておくといいでしょう。そして、格ゲーで使う場合のラグは、忌み嫌われるものだということも覚えて帰ってください。
 アップライト筐体で向かい合ってしていた時代は既に過ぎました。その頃は当然ラグという概念はほぼありませんでした。直接筐体の画面に映るもので、しかも同じ基盤から、でしたから。ですが、ネット対戦という概念が勃興したことにより、つまり回線を通じて戦う世界になって、ラグ問題は立ち上がってきたのです。
 と、格ゲーをしない方には、なんでラグ程度できりきりしたり、俺達には光は遅すぎるたりするのか? となるかもしれません。しかし、格ゲーとラグは永遠の犬猿の仲。相容れるわけにはいかないのです!
 などと、答えになってないことを言ってしまいつつ、ちゃんと答えもいいますと、ラグがあると格ゲーの諸々は崩れ去ってしまうのです。フレーム*1がものを言う、厳格なF世界なのが格ゲーなのですが、本当に数F、ほんの少しの差で、勝敗が決まる場合が多いのです。これは腕前が上がっていけばいくほど顕著になっていきます。このFが、ラグによってガタガタになってしまうのです。そんなことが許されるのか!
 落ち着き。
 ゲー嬢の中でも、4F以上のラグ持ちには天賦人権説など愚の骨頂とまで記されています(やや誇張)。4F、1Fは60分の1秒ですから、つまり15分の1秒です。これだけで人権が蹂躙されるほどの大したことではないように見えるでしょう。しかし、これは、4Fは所謂小パンが刺さる程の時間です。そこがガタガタでは、刺しようがありません。こうなれば、戦い方は俄然変わってくる。ラグ前提の反撃あるいはぶっぱなしになる。時代が変わってしまうのが格ゲーのF世界なのです。4Fレベルではまだ分からない人もいるでしょうが、10Fくらいになると明確にカクカクしだします。そこまで行かなくても、というのは上記通りです。事ここに至り、いかにFが大ごとか、というのが分かっていただけるでしょうか。
 とはいえ、ネット対戦をする場合、全くのノーラグ、というのは理論上存在しません。それは、速度がどうやっても光速を越えないことに起因します。1秒で地球七周半、それが光速ですが、60分の1秒、つまり1Fでは地球の4分の1周すらしていないのです。それ以上の距離があれば、どうやっても1Fでは間に合わない。この点が、ネット対戦においてラグがないことがあり得ない理由です。格ゲーの大きい大会でも、ネット対戦で行われないのは、これがあるからである、と言い切ってもいいくらいです。それほど、ラグというのはついてまわるのです。
 さておき。
 ネット対戦するならラグは当然ある、というのは原理原則です。そこでどう、ラグを減らしていくか、というのがプレイヤー側のエチケットとしてあるわけですが、ゲー嬢4話ではここぞの大一番でwi-fiお嬢様とかかち合うことで、なんで無線やねん! という展開になっています。正直申し上げて隆子様御気の毒としか言えません。こればかりは、ラグ使いという言葉もあるくらいに、ラグで何とかガタガタにしようという輩もいるのです。対して隆子様の方は、2階に有線LANを繋げる為に梁に仕込みまでした、というリテラシーに満ちた行動をしていて、大変徳が高い。来世でも成功は約束されていますね? でも隆子様はお嬢様です。業者にやってもらうとかでいいのでは? 案件でもあります。自分でする、DIY精神! かもしれませんが、案外家ではゲーム趣味にヒンシュクがあるのかも、というゲー嬢裏事情を考えるようになったらもう駄目。自分が親なら子供がゲームでオギャ―ッッ! とか言い出したらちょっと心配になるし、やっぱり案外……。
 とかなんとかまとまらないのでここで切り上げます。したらな!

*1:以降Fと表記します。ちなみに1Fは60分の1秒です。